この世界の片隅に の感想と考察、起承まで。 前編
まず序盤で、漫画家の真似事をしている主人公すずが描いている物語の話になるのよね。
そこでいきなり人間じゃない人さらいに会うと。
その人さらいの持ってるかごの中で少年に出会うんよな。
で、この物語は主人公の空想なんよ。
だから淡々と、感情もなく全てが日常として描かれる。
「それでも子供でおるんは悪くない、いろんな物が見えてくる」
とストーリーのキーになりそうな言葉を物語の最初の方に言うんよな。
そのシーンで幽霊が出てくるんだけどその幽霊が主人公の幻想なのか
それとも”子供だった自分”だからこそそこにいたと思っているのか。
まだ先を見てみないとわからないようになってる。
で、まぁ初恋の人水原君ちゅう人に出会って、時がたって
水原君は水平として戦争にいくことになった…
主人公のすずが19歳になった時にお見合いすることになって
お見合いする人と会う前に偶然、初恋の水原君とばったり出会った
その時に「口の中にキャラメルの味が広がったと思ったのはなんでだったんじゃろ…」
っていう伏線の台詞を言ってるんですがキャラメルは幼い頃のシーンで
空想の絵を描き始めた頃に食べていたんですよねー
だから解釈的には”お見合い”という現実を前に”空想”または理想が広がった気がした…という
軍国主義日本における抗いがたい風習、付き合いみたいなものを描いていますね。
ここまでが多分起承転結の起にあたる部分かなーと。
このあと呉に嫁に行くんですけどすずがかわいい…
反応がかわいいんですよねー多分見てもらったらみんな納得すると思うんですけど
てへぺろの元になるあの目><←ここまで極端な目の角度ではないんだけど
あちゃーっていう愛嬌って女性特有なんですかね~
このすずという子はことあるごとにドジなところがあるんですけど
人の名前を覚えられない、嫁入り前の式で上着を脱ぐのを忘れていて突然脱ぎ出す、嫁に来たけど住所がわからない…などなど…。
女ってすごいわ~俺は女のようになれって言われてもできるのかな…。
嫁に行ったら強制的に環境が変わるじゃないですか?
それをねー風習だからで受け入れてきたんだよね…
現代は風習があったら気にくわないと言って法律を変える人間がいるじゃないですか?
あれが戦前と戦後の大きな違いかなぁと思いましたね。
でまぁ物語は日常をひたすら描かれていくんです。
すずは自分の家を守るために外に働きに出るし、年配の人たちの役に立とうと重い荷物を持ったり、近所のセミナーみたいなところで焼夷弾が落ちてきたときの対処の仕方を学んだりね。
で、また面白いシーンがあっていきなり洋風の絵になるシーンが出てくるんだけど
あれは多分”紅の豚”のヒロインなんじゃないかと思うんだよねー…
いや関係してるのかちょっとまだ調べてないんですけど…あとでわかったら追記するかも。
んでまぁそのシーンで出てきた”紅の豚のヒロイン”はすずさんの旦那さんのお姉さん
なんですけどどうもこのお姉さんがすずに対して嫌がらせをしてくるようでね
すずさんが禿げちゃったり嫌みで実家に戻されるんだけどその嫌みを鈍感なように振る舞って
かわすすずさんが描かれていたり。
それとこれでもかっというくらい生活の知恵を詰め込んでたね
ご飯を膨らませて炊く方法とか、そこらへんに生えてる草の食べ方とか。
起承転結の考え方で起はとにかく感情を表現する?
芸人さんが最初を印象付けるためにとにかく笑いをとっていくようなもの?
がスタンダードとしてあるみたいね。
で淡々とどんな生活をしているのか、どんな知恵があるのかを説明するところまでが起承転結の承。
理由としては転結までいっちゃうと説明してる暇がないからw
そうなんだよなぁー転では勢いを表したいし、結ではもうストーリーの締めに入るからね。
だから承までにどんな”日常”だったのかとか”一般的な知識や知恵”をちりばめておくといいかもなぁ…
…はい、どうしても配給で足りない分は自分で増やすしかないっていう生きていくのにいっぱいいっぱいだった様子が描かれてるのが印象的だった。
配給って現代日本じゃ災害にあったときに自衛隊とかボランティアとかに施しを受けることもあるかと思うけど当時はあったんだね。
パッと見、共産主義国かなって思ったよw
とりあえず起承転結の起承と思われるところまで書いてみました。
纏まってないけどまぁこんな感じかな。
次は転、それから結までいけるかな?まぁぼちぼち書いていこうかと思います