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第2話 王道の展開

長くなってしまったので途中で区切っています。


一歩踏み出す。


向かう先は西。

…といっても太陽の軌道が地球と同じか分からないから適当に進むことにした。


ふ、と後ろを振り返りさっきまでいた場所を見た。

ほんの少しだけ開けたその場所には、草花の絨毯に少しの木漏れ日が落ちて美しく、幻想的な景色だった。



ん?……アレ?



 さっきまで椅子代わりに座っていた石に文字のような何かが刻まれている気がする。


…というかさっきまでは只の丁度良い大きさの石だったはず。文字はなかった。

絶対。断言できる。


急いで石まで戻り文字を確認した。



『供物を捧げよ』



………少し背を向けた瞬間に刻まれたような気が。

ふむ。どうしよう。


少し考え、お昼ご飯予定だった惣菜パンを供えてみる事にした。

なけなしの食料だが、しょうがない。

他に供えられそうな物も持っていない。




………何も起こらない?


「うわっ!」


瞬間、強い光に包まれて浮遊感に襲われた。

徐々に光が収まり、恐る恐る目を開ける。



………するとそこは何もない白い空間………


ではなく、古き良き日本の御屋敷の前に立っていた。


「あれ?ここは異世界といえば定番の白い空間じゃ…ない?………何故に御屋敷?しかも結構立派な日本庭園もあるし。」


ブツブツと小声で呟く。


向かって左手側には日本庭園。

風情があるね。うん。


 そして右手側には縁側で日向ぼっこをしながらお茶をすする着物姿のお爺さんと、立派なお髭を生やした外国人のお爺さん。


着物姿のお爺さんは、完全に日本人。

同郷だと私の魂が叫んでいる!!!!!!


そして立派なお髭のお爺さんは白髪交じりの金髪。

宝石のような碧眼の整ったお顔。

若い頃はさぞかしモテたんだろうな〜。


御屋敷を取り囲むんでいる塀の向こう側は地平線までお花畑が広がっていた。


ここはアレか。神の領域ってことか。



「お嬢ちゃんや、早うこっちに来てくれんかのう?」


「あ、はい。すいません。」


何故外国人の方が居るのか疑問に思いつつも言われるがままにお爺さん達の方へ向かう。


(落ち着け美希!こういう時こそ冷静に。

…もしかしたら王道展開かもしれないんだから!)


少し早足になりながらも、落ち着きを取り戻す為短く息を吐き気合いを入れる。



「よく来たのぅ」


 縁側へ座るように促してくるお爺さん達に従い着物のお爺さんの隣へ腰掛けてお茶を受け取った。


「あ、ありがとうございます。」


うん、2人ともおじいちゃんって呼びたくなるくらいニコニコしているな。



「さて、お嬢ちゃん。今の状況はどこまで分かっておるんじゃ?」


「……えーと、次元の隙間かなんかに落ちて森にいたはずが気付いたら縁側で寛いでる、ですかね。」


「おお!そんなに分かっておるのか!」


外国のお爺さんは目を少し見開き驚いている。


(いやいや、全然わかっていないです。あと、近くで見て分かったけど顔整いすぎだよお爺ちゃん。もの凄く眼福だよ。)



「あの……それで私は何故ここに?」


「そうじゃのう…ここに来る前にお嬢ちゃんは地下鉄に乗っておったろう?実はそこに何故か原因不明の次元の穴が人一人分空いてしもうてのぅ。

しかも丁度お嬢ちゃんが眠った時に、だ。」


(確定したね。異世界。地球かもしれないってさっきまで思っていたけれど違うわ。……しかも何故か私にピンポイントで穴が空いたらしい。)



「なるほど。そこに落ちてしまったと。」


「そうじゃ。人が落ちたことに気付いて慌てて次元を修復したんじゃよ。

本当は次元と次元が繋がっておるはずなのじゃがな……何故かお嬢ちゃんが落ちた先には次元がなくてのう。」


「...落とし穴だったってことですか?」


「その通り!それで此奴に頼んでもう1つ次元を開けて貰ったのじゃよ。」


(なるほど。だから外国のお爺ちゃんがいたのか。

ていうか、落とし穴は流石にやばいよ。しかも次元の落とし穴。恐怖だね。うん。)



「それがあの森の中だったんですね。」


「そうじゃそうじゃ!お嬢ちゃんは物分かりが良いのう!今はあの(いし)……石碑とここを繋いでおるのじゃ」


(なるほど!)


「今石って......。」


あ、心の声と逆になってしまった。


「ゴホンッゴホンッ。それでじゃ、その…………現状では今すぐに地球に戻すことは難しい。ちと準備をしなきゃならん。だからそれまでの間はのんびり此奴の世界で過ごして、準備が整ったらまた呼ぶ。それでも良いかのう?」


少し考えてから、深く頷く。


勿論良いに決まってる。

いつか地球に戻れるのなら良い。


……だって。

この種の異世界小説だと地球に帰ることが出来ずに、一生その世界で過ごしていくパターンが大多数を占めているし。


 生まれ変わり系以外の殆どは地球に帰ろうとする。

でも帰還方法が見つからなくて、悩みに悩みまくって絶望してしまう。


…まあそこで、本物の愛とかを手に入れて結局幸せに暮らしていくんだけどさ。


だから、今すぐじゃないけれどまたいつか地球に戻れるなら万々歳だ。




「それじゃあ、今後どうするのか話し合おうか。」



会話が多くなってしまいました。。


「お嬢ちゃん」呼びをするのが着物のお爺さんで

「お嬢さん」呼びするのが外国のお爺ちゃんです。


分かりにくくて申し訳ない!

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