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少尉ですが何か?改修  作者: 背徳の魔王
第三章
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地の試練


━━カレイラ師団・第1分隊。隊舎。



現在第1分隊は、中隊長含め。僅か5名しか人員はいない。それは最近作られて間もない新しい部隊である。主な任務はまだ無い。しかもミレーヌ王女専属護衛部隊になる。予定であるからだ。



本来分隊とは、四小隊24人。交代要員含め48人。宿舎の職員を入れれば50人前後が本来隊舎で暮らしてる。



━━隊舎二階・中隊長の執務室。

カレイラ・バレス准将を出迎えた部屋の主である。第1分隊中隊長アロ・ジムスは、青い顔をしていた。

実に冴えない風貌の中年男である。軍人でありながら実務でなく。元々事務畑の内勤の人間であた。



━━しかし。今度の移動で、中隊長に抜擢され。本人も周りも驚いた。


「ジムス、近々人員が増えますから、そのつもりで」


「あっ、あの……カレイラ准将閣下、わざわざそれを言いに?」


いくら事務畑の中隊長とはいえ。流石に訝しんだ。軍団の長がわざわざそんなこと言いにくる理由が分からない。本来なら書類一枚送ってくればで済む話である。機嫌の良いカレイラわざわざ自らこんな辺鄙な隊舎まで足を運び。一枚の命令書を見せて、にこやかに微笑していた。




━━━その頃。


馬車に揺られて数日。オーラルを乗せて街道を南下していた。ターミナルに到着したのは、王都を出て、早くも一月は過ぎた頃であったか。

ターミナルの街とは、

南大陸と東大陸を繋ぐ交易の窓口であり。アレイク王国の建国に大きく関わる聖獣がいた。それが土竜である。ターミナルでは、土竜馬車が毎日何十便も出ていて、南大陸と交易がなされている。僅かだが旅人も南大陸に。行くことが可能である。



……ターミナル地下の街では、土竜を育てる。ファームと、駅舎を運営する。ギルドの建物が大洞前に並び。

受付を受けないと、大洞窟から地下迷宮に下ることは出来ない決まりである。




━━━馬車は、ターミナル街入り口で止まり。オーラルは下ろされた。ようやく次の目的が分かってきた……、


ターミナルの街は、入るのにも許可が必要で、受付で理由を聞かれる。名前を告げると、


「伺ってます。確か……、オリベ老師のとこですね。地下街に降りて下さい」


礼を述べ。オーラルは、地下街に降りて、土竜を育てる人間の住む。区域に向かう。


「おい!そこの小わっぱ、お前がオーラルか?」


見るからに、頑固で、偏屈そうな、小柄な老人が立っていた。


「はい」


長年鍛え上げられた体は、ずんぐりしていて、まるで大柄なドワーフのようだと、内心感想を述べた。


「ぼーっとしとらんと。さっさとこんかい!」


静かな口調だが、何者も逆らわせぬ厳しさが、含まれていた。

老人に続き、先を急いで歩いて行くと、土竜を育て、調教する。調教師や見習いが住まうファームが、見えてきた、この辺り……もう使われてない、地下迷宮の通路側にあるようだ。

本来の地下迷宮は、4つの大陸を繋ぎ東大陸がすっぽり入るほど広大で……、

1000年前以上昔に起きた。大崩落によりそれらの道は失われているが、地下迷宮は全ての大陸を繋いでいたと、伝承では残っている。

さらに地下迷宮内には、数多くのモンスターが。住みかにしており。土竜は危険を察する能力に優れた生き物で。自然とモンスターを避けながら、迷宮を旅すると言われていた。さらに土竜は自分のいる場所を見失うこともくなく。地下迷宮を旅する事が出来る不思議な能力が備わっていて。モンスターの出す臭気にも敏感で。土竜騎士に危険を知らせる事が出来る。その能力ゆえに毎回違う道を通ろうと、迷うことなく南大陸に、また東大陸にたどり着くのだ。




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