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少尉ですが何か?改修  作者: 背徳の魔王
第三章
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飛竜(ワイバーン)



━━確か……、



ワイバーンは、翼竜種(よくりゅうしゅ)数えられる。


が、長距離の飛行を苦手としていて。それでも旋回能力に優れた飛竜である。恐ろしいのが、獲物を狙う瞬間である。


視力は鋭く、獲物を見つけたら、素早い旋回を始め、翼音を消して、滑空する能力があるため。静かな暗殺者(サイレントキラー)と異名をもつ。さらにワイバーンの尾には、蠍の尾になっていて、猛毒を持っていると言うから厄介である。



━━たた翼竜種なので、前足は小さく、退化してるので、その分。後ろ足は強靭である。馬の巨体ですら、捕まえたまま、飛行出来る力があるという。



翌日━━。



馬を宿に残して、徒歩でアルファードの森に入った二人………。


その肩には、強力な弓と鋼鉄で作られた矢が、用意されていた、さらにオーラルのリックには、ヴァレが用意した。折り畳み式の槍と、腰に分銅の付いた鉄を織り混ぜた、ロープ二巻を底に。準備していた。



宿の女将に聞いた話では、クワイの木々が群生してるのは、森の奥………。



ワイバーンが巣にしてるのは、泉の側と言う話だ。



━━森の木々が生い茂げり、木々の合間に朽ちた灌木が、風雨に晒され、森を豊かな土壌にしているようだ。近隣の集落の者が管理してるのか、伐採された木々が間引きされ、比較的歩きやすい森だと、感心していると。カルバンが指差した地面を見れば、荷馬車を走らせた跡の轍が、幾つも見受けられる。ここから森は険しい坂道となっていて、馬車が無ければ、大量のクワイの葉を持ち帰るのは、難しそうである。それに━━アルファードの森を。北西に森を抜けると城塞都市ベセルに行く近道である。飛竜(ワイバーン)のこと知らないキャラバンが通る可能性もあった。さらに森の中には、小さな村が点在してると聞く。そんな所を飛竜に襲われたら……、オーラルは静かに唇を結ぶ。早急な退治が求められていた。



カルバンが見付けた木陰で、二人は休息する。辺りを伺うオーラルに。小さく苦笑して、


「ここなら大丈夫だ、泉から此方側が、風の通り道になっている。この地形なら。風が変わっても。泉付近まで匂いは流れない。いくら匂いに敏感なワイバーンとて。気付かれないさ」


妙に、森やワイバーンの特性に詳しいと。オーラルは興味を覚えた、


「あんた随分とワイバーン……、いや、森に詳しいような気がする?」


「まあ~な、お前。ヴァレ・オーダイ准将て、知ってるか?」


どこかで聞いた覚えがあった……、

確か…先生していた時に訊いたな。変わった経歴の騎士として、話題になった人物だ……。現国王のただ1人の護衛であり。王自ら登用されたと。様々な逸話や。噂が流れていた………、

カルバンは苦笑気味に頷き。


「父は、元猟師でね。森で生き抜くコツは、嫌って程。身体に染みてるよ」


肩を竦めていた、そう言えば……、

騎士なのに、ナイフ以外の刃物を身に付けていないな……、弓を獲物にしてる様子から、成る程と納得した。ヴァレ・オーダイは弓の名手と知られてる。オーラルが慣れた手つきで、弓を扱う様子を見て。


「お前さんの弓を扱う様子から、それなりに使えるのは判る。長いのか?」


カルバンの興味深そうな眼差しに、些か驚きながら、


「学園で、それなりに……」


「ああ~アレイ学園でか……」


納得して妙に懐かしそうな顔が、印象的である。


「俺の先輩がさ……」


一瞬言おうか迷いながら、諦めに似た笑みを浮かべて。


「俺なんか足元も及ばない腕を持った人でさ、今なら分かるあの人の腕前は、父に肩を並べる。本当の天才だったんだ………」


何やら訳ありのようで、聞かないように考えたが、


「あんた……。ミザイナ部隊って知ってるか?」


軽く息を飲んでいた、


「学園史上。最強の伝説を作った部隊があったんだ………」


懐かしそうに、呟くカルバン。



まさか……、

驚きのまま、オーラルはカルバンの次の言葉を待っていた。


「俺は……、ピアンザ部隊のメンバーだったんだぜ」


彼の寂しく。寂寥ある告白は、オーラルの心臓を冷たく掴んでいた。


「ピアンザの……」


オーラルの呟きに気付かず。ミザイナ部隊の……。その後を聞くことになった━━━、



━━━オーラルが、学園からの退学言い渡された。後━━、



ミザイナ部隊に、シルビア=カレン・ダレスが入り、そこから快進撃を続けること二年……。

ミザイナの卒業の年……。


「何故か、6人分の申請と、ポイントを稼ぎ、世界一周の旅をした凄い部隊さ、俺は翌年にピアンザさん、レイナさんに誘われて……、部隊に入った……」


静かに佇むカルバンは、寂しく笑ったように見えた。


「ケイタは、同じ部隊ではなかったのか?」


「ん……ケイタさんは…ん?、何故ケイタさんを知っている?」


訝しげな顔をした、オーラルは深くため息をして、


「俺もその昔。ミザイナ部隊にいたからね……」


肩を竦め。何でも無いように言った。


「ミザイナ部隊に……、まっ、まさかあんたが……、オー君?」


息を飲みながら、呟いていた。


「懐かしいな……、レイナは、魔法医になったのかな?」


静かに目を細め。にこやかに呟くオーラルに、カルバンは静かな眼差しを向けていた……、


やがて決意の光を宿していた。



━━徐々に森の奥に進むと、強烈な異臭が漂ってきた。



周囲に注意しながら見れば、大木の何本かが、ワイバーンの手によるものか、凄まじい力でへし折られ。見るも無惨にその周囲の木々は、幹に爪痕を受け、ズタボロになって。その為かは分からないが開けた場所が辺りに点在しており、食い荒らした、馬、家畜の牛、羊の死骸が、所構わず放置され。時間と供に腐り、異臭を放っていた……、何故か獲物の腹だけ、ぽっかり喰われて、無くなっていたが……、


カルバンと眼差しで合図を送り合い。二人は辺りの気配を、注意深く探りながら。オーラルは音消し、匂い消しの魔法を二人に掛けていく。

早速とワイバーンが戻るまでの僅かな時間に、迎え撃つ準備に取りかかる。





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