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魔王二世は充実しない  作者: 桜木はる
プロローグその① 【ああっ! 死んでしまうとは情けない!】
1/22

『旅立ちの前に』

 プロローグ結構長い件について……

『『魔王様! 万歳! 魔王様! 万歳!』』


『『ご健闘をお祈りいたします! 我らが魔王様!』』


 ――大歓声が聞こえる。

 魔王城にいる魔物達の声だ。

 死神みたいな奴、サキュバス、ゴブリン、オーク、オーガなど、様々な魔物達が、魔王城の中で俺の旅立ちを祝福している。

 鼓舞隊の魔物達も、ラッパや太鼓などを使い、美しい音色で音楽を演奏し、俺の旅立ちを祝福している。

 その旅立つ俺は、ほんの数日前に会った、ぷよぷよしたスライムを頭の上に乗せ、魔王城に出入りするための石橋を寂しく一人でーーいや、一体でと言った方が正しいか。

 ……一体で歩いている。


 憂鬱。


 俺、何してんだ?


 全部ーーここまでに至る経過を思い出してみよう。


 ここに来る前は、日本で独身のフリーター生活を約十八年間も送ってきた。

 今の子供達に、この事を言ったら吃驚するだろうな。

 なんと、


《人生で一度も彼女ができたことがない。そして、三浪したのに行きたかった大学にも行けずフリーター生活》


 ……驚きというよりも、呆気にとられる方が多いかもしれない。

 フリーター生活をしていた頃、ファミレスで高校生のカップルがラブラブしてたり、次のバイトに向かうために、外で歩いている時、訳わからないところで一緒に写真を撮ったりとか、これ見よがしにイチャイチャする。

 くやしー!

 俺なんて女子高生に顔見られただけで叫ばれて警察に通報されたんだぞ! どうなってんだ!

 しかもその時の女子高生の言い分がこれまた酷い。


 え? なになに?


『危ないことしそうな雰囲気あったので、つい』


 って、え?


 ど う い う こ と だ 。


 三十七年間生きてきて、危ないことしそうな雰囲気あるなんて言われたこと一回も無い。

 しかもその後警察官が来て、意味のない事情聴取のせいで無駄な時間をとられ、コンビニのバイトを、理不尽な理由で店長からサヨナラーってされた。

 そういや、死んだのはバイト辞めさせられた後だったかな……

 ちょっと、あの日からのこと、詳しく思い出してみるか。

 旅立ちの前に。

 更新は一週間に一度になると思います。ただ、プロローグだけは一週間に二度は更新したいと思っております。

 文字数は何とか1000~2000文字に収めたいと思ってます。(今回短めでしたが)

 どうかよろしくお願いいたします。

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