プロローグ
(今日の話も楽しかったわね。)
辺りには誰も居ない筈なのに声が聞こえた気がした。
(今日も聞こえてないの?聞こえてたら返事をしてほしいな。)
は、はいっ!
反射的に声が出た。
しかし未だに辺りには誰も居ない。
周りにあるのは自分が愛でていた花達くらいだろう。
「・・・ん?もしかして、この子が喋ってる?!」
(やっと気づいてくれたね。初めてではないけども話すのは初めましてだね。)
そうやって目の前の花が話し出す。
私の好きな花、ベルフラワーが話を始めた。
(私は貴女とお話ししたかったの。いつも話しかけてくれるのに私だけ話せない。そんなの楽しくないじゃない。今日はおやつが豪華だった。今日は天気がよかったからお昼寝をした。今日は?それに答えたかった。いいえ、私はいつもそれに答えてた。けれど花と人は会話が出来ない。
そう思い続けていた時に、彗星が地球に近付いてきて星が降ってきたの。)
星が降ってきた?そんなの過去には起きていない。
日本に、しかも私の家に落ちるなんてとんでもない。
彗星が近づくことはいままでにもいくつかあっただろうか。
考えてるのをよそに花はそのまま話を続けている。
(その時は驚いただけだった。その時傍に居た貴女はその星に気づかなかった。星が貴女の胸元辺りから呑み込まれるように入っていったの。途端に貴女がその場に倒れこんでしまってあの日は本当に驚いたわ。でもその星が私たちをこうして話を出来るようにしてくれたのよ。けれど仮説に過ぎないのだけれどもね。その日以降貴女は誰も居ないのに声が聞こえたことはないかしら?あるはずよね。私が話をするとキョロキョロしていたのだから。気のせいだと今まで気づいてくれなくて悲しかったわ・・・。)
そう言えば彗星が近づくって聞いて部屋から見れないか起きていたことがあったかな。気がついたら寝ちゃってたみたいだったけどそんなことがあったなんて。
それから聞こえた気がした声はこの子の声だったなんて。
「気付けなくてごめんね、貴女の声はとても綺麗ね。私もずっと貴女とお話ししたかったわ。彗星が近づくって聞いて流れ星にお願いをするように祈っていたの。花ともっと仲良くなれますようにって。貴女とお話出来ますようにってね。星が願いを叶えてくれるなんて本当にあるなんて信じられなくて、本当に嬉しい。」
まさかベルフラワーと会話が出来るなんて。夢にも見た場面、夢なのではないか、目が覚めてしまったら話が出来なくなるのでは、不安がよぎる。
(安心して、夢でもないから。なんなら自分のほっぺをつねってみなさい?痛いから。)
言われるがままほっぺをつねり涙を浮かべる。痛い、本当に現実の事なんだ。
少女と花が互いに引かれ合い、不思議な力が起きた。
そんな不思議な力を持った少女達の物語が幕を・・・
凄く読みづらいと思います。
思いついたものを書いてあるのでご了承ください。
続きは筆が乗り次第。