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SinceNowReStart  作者: 東風陽炎
第2章 覚醒するnewcolors篇
17/26

15話 反逆のPhoenix

用語解説

ruby-phoenix 聖獣鎧

日向達の作り上げた最新鋭の聖獣鎧。

その性能は既存の神霊花装や聖獣鎧を大きく上回り圧倒的加速性能と火力により鏖戦を展開する。


姫斬夜桜 28歳 ♂

元航空自衛隊所属の男性

誕生日は12月26日

好きなものはラノベ、アニメetc……

暁星島に於ける役職は領主補佐兼防衛大臣

愛機は【night-cherryblossom】

専用兵装は対艦刀 夜桜



青薔薇緋奈 16歳 ♀

本作メインヒロインの女性

誕生日は6月12日

好きなものは暁星島、そして夜桜のくれた髪飾り

暁星島に於ける役職は領主

愛機は【Blue-rose】

専用兵装は狙撃銃 青薔薇




白百合茜 14歳 ♀

本作サブヒロインの女性

誕生日は3月1日

好きなものは暁星島と仲間

暁星島に於ける役職は少尉

愛機は【White-lily】

専用兵装は短刀 白百合




黒百合藍 26歳 ♀

本作サブヒロインの女性

誕生日は3月1日

好きなものは夜桜

暁星島に於ける役職は領主補佐

愛機は【black-lily】

専用兵装は随時形態変化型装甲刃 黒百合




黄菊美緑 24歳 ♀

本作サブヒロインの女性

誕生日は9月24日

好きなものは夜桜

暁星島に於ける役職は中佐 神霊花装整備士長

愛機は【yellow-chrysanthemum】

専用兵装は独立機動型装甲 黄菊




赤椿鳳姫 15歳 ♀

本作サブヒロインにして元ドイツ軍神霊花装独立遊撃部隊の隊長

誕生日は5月14日

好きなものは夜桜

暁星島に於ける役職は少尉

愛機は【red-camellia】

専用兵装は超高光熱線砲 赤椿




紫躑躅桃華 20歳 ♀

本作サブヒロインの女性

誕生日は11月3日

好きなものは夜桜

暁星島に於ける役職は特に無い

愛機は【purple-Azalea】

専用兵装は可変型蝶羽双剣 紫躑躅

第二色(セカンドカラー)装甲(アーマー)

それは神霊花装に搭載されている強化システムである。

その力は凄まじく数多の敵を屠りし狂戦士(バーサーカー)となるものだ。

しかし私、赤椿鳳姫の神霊花装〈red-camellia〉にはそれが搭載されていない。

「何故なんだ、何故私には力が無い」

私では夜桜達の力には成れないと云うのか?否!断じて否である!

そんな事は例え事実だろうと認めない。

「一先ず神霊花装についてここのデータベースで調べてみるか」


閲覧室

「とりあえず神霊花装の起源、成り立ちから調べてみるか」




こうして、緋奈が第二色装甲の効果でダウンしていた時に皆は夜桜に対してアピールしていたが鳳姫は一人己が持たぬ力について真剣に考え調べていたのだ。

こうしてデータを片っ端から閲覧していると1人の人物へと繋がった。

「王撃日向・・・たしか日本の防衛省航空自衛隊に所属していて夜桜の上官にあたる人物か」

そこで彼について調べようとキーボードに意識を集中させようとすると扉が開き何者かが背後に立つ、しかし集中力をキーボードに割いていたため一瞬反応が遅れる。

「誰・・・」

問いかけようとするも恐らく催眠ガスの類であろう物を吸わされ意識が遠のいていく。



「姫斬防衛大臣は至急司令室まで来てください」

突如放送で呼ばれ取り敢えず向かう。

「何があった?」

「接近する所属不明の艦を探知、こちらの転進指示に反応しない為判断を仰ぎたく」

要するにあれだ、領海侵犯してきた艦に対しこれ以上進むなと言ったが無視されて実力行使するかを聞かれているのだ。

「見た所民間籍の艦では無いな・・・一応鳳姫に接触させそれでも反応がない場合は砲撃を行う、当てんなよ?」

そして鳳姫に出撃命令が出されたが応答はなく施設内はおろか暁星島の至る所に設置されている監視カメラでも現在地を把握出来ない。

そして突如所属不明艦は煙幕を出し転進、領海外へと向かった。

しかし依然として鳳姫は見つからず総力を挙げた捜索が続くが三日経った今も見つからない。




体が重い・・・否、縛られているから動けない。

一体何故?誰が何の目的で?

「ここは何処だ?」

つい口にしてしまったがその答えを返す者は辺りには居ない。

しかし答えは帰ってきた。

「我らが保有する簡易工廠、及び前線泊地である」

目の前には画面がありその中に笑みを浮かべた1人の男が居た、王撃日向である。

「やぁ、はじめまして赤椿鳳姫」

そこまで言うと表情が一変し歴戦の猛者の様な鋭い表情になり言葉の続きを紡ぐ。

「いや、元ドイツ軍神霊花装独立遊撃部隊隊長 Akatsubaki」

久々に聞いた自らの以前の役職と肩書き、懐かしいが反吐が出る最も忌み嫌う過去だ。

「その肩書き、その名前で私を呼ぶな!私の名は赤椿鳳姫だ!」

私が半ギレで訂正すると日向は謝罪し突然語り始めた。

神霊花装の本当の成り立ちと制作の秘密を恐らくその話の再現VTRを流しながら。

狂気的なその作り話じみた冷酷な真実を。



「遂に証明されたぞ!シナリスの存在が」

「これで我らが悲願も達成できる」

「こちらも完成したぞ!シナリスに耐えうる神霊花装(よろい)が」

興奮気味に言葉を交わす3人の科学者技術者達。

彼らはシナリスと呼ばれる時間遡行能力の研究をしていて今まさにその力を立証したのだ。

全ては悲願の為に。

その中の一人が王撃日向である。

もう1人は立派なヒゲを蓄えそれとは対象的な頭皮を持った老人。

そして三人目がまるで夜桜を少し老けさせたかの様な容姿の男性だった。

この3人が神霊花装を制作した者達であろう事は容易に予測できた。

そして日向が神霊花装のコアについて詳しく解説を始める。


その製法は恐ろしく残酷で凄惨で非人道的だった。

何故ならば生きた人の心臓を直接抜き取りそれを予め用意していた血液に類似した液体と調合した薬品に漬ける、そして脳も取り出し人工神経と接続し擬似的な人の形を作り出しそれを情報処理装置として用いる。



以降その製法の実演が流れ数多の血を見てきた鳳姫でさえ嘔吐感と嫌悪感が溢れ苦しくなる。

そして映像が止まり日向が鳳姫に語りかける。

「分かっただろう?神霊花装の醜悪さを、だが聖獣鎧はそのようなことは無い!」

つまり以前戦ったあの3機は人を犠牲にしていないという事だ。

「力は要らないか?君のred-camelliaには第二色装甲も無いしそもそもアレに乗りたいと思わないよね?」

その通りである。

「改めて問う、力は要らないか?」

「要る!力が要る!夜桜達の盾となり矛となる力が!」

画面後ろの天幕が落ちる。

するとそこには一機の聖獣鎧が鎮座していた。

「我々が作りし最新鋭の聖獣鎧〈ruby-Phoenix〉だ」

「これがあれば皆を、大好きな夜桜を護れる!」


こうして新たなる剣を得かけた鳳姫はまた催眠ガスで眠らされる。






「赤椿鳳姫所在地特定完了しました!」

「漸くか、ならば早急に敵を滅ぼし(たたき)鳳姫を奪還する!」

こうして神霊花装部隊はyellow-chrysanthemumに全戦力を詰め込み特定した鳳姫の所へ殴り込みに向かおうとしていたのだが突如艦が大きく揺れる。

「砲撃を受けました!」

周囲に敵影はない、となればアウトレンジから攻撃を決められたのだ。

「索敵、警戒を厳に!緋奈達は各自神霊花装を装備し出撃用意!」

「「「「「了解!」」」」」

緋奈・茜・藍・美緑・桃華が返事を返し行動に移ったのも束の間艦橋前にそれは現れる。

紅き翼を羽ばたかせた反逆のPhoenixが。





消えた鳳姫

現れた紅き鳳

このふたつが指し示す答えとその強さに夜桜達は撤退を余儀なくされる。

そして再び邂逅し刃を向け合う。

夜桜達は紅き鳳に囚われし鳳姫を救えるのか?

次回 16話 究極のSalvation

お楽しみに!


遂にこの日がやって参りました!

SinceNowReState初公開より一周年!

まぁ投稿期間がかなり空いたりして実質1年も経っていないように思えますが一応一周年記念です!

用語解説(前書き)で書きました各キャラ(主人公サイド)の解説に関して一言。

年齢を弄りました。

原則として初登場時に用語解説で年齢なども出ますが今回より統一して上記の設定とします。

かなり衝撃的な神霊花装の真実と新たな謎が出てきた15話。

ruby-phoenixとの決着は16話 究極のSalvationにてつきますのでお楽しみに!

ただの高校生の異世界生活改革!と合わせてSinceNowReStateも2017年内の更新はこれが最後となります。(予定)

本年もありがとうございました!

来年も更新を続けていくのでどうかよろしくお願いします!

それでは皆様良いお年を!

平成29年 12月26日 東風陽炎

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