シナリス プロローグ
用語解説
姫斬夜桜 28歳 【人物】
元航空自衛隊百里基地305飛行隊副隊長で二等空佐
王撃日向 30歳 【人物】
航空自衛隊百里基地305飛行隊隊長
かなりモテていて隊内に非公式のファンクラブがあるとかないとか。
暁星島 創設28年目 【施設】
日本国領東端部に位置する人工島
指揮系統は領主とその補佐
そして日本のように各省庁があるような感じである。
シナリス 【理論】
数十年前に提唱された理論。
時間移動能力の延長の様なものである。
「スクランブルだ」
俺はいきなりかかった緊急発進命令を部下数名に言い渡し出動する準備をする。
「了解」
「またかよ」
「無駄口叩いてる暇があったら早く準備しろ」
そんなやり取りがあったが結局皆慣れた手つきで着替え出動する。
「今回もすぐ逃げましたね」
「呆気ないな」
確かに呆気ない、本当に終わったのかどうか疑ってしまうほどである。
「すぐ逃げるなら来ん・・・うわぁぁぁぁ」
いきなり悲鳴が聞こえる。
「おい、どうした!」
「それで隊員一名と共にF-15一機を失い他の二名も精神不安定で罷免になったと?」
基地司令が報告書を一瞥し内容を簡潔に述べる。
「相違御座いません」
俺は同意すると、
「姫斬夜桜二等空佐を解任する」
クビになっちまった。
地方の親に少しでも楽させてやりたいと防衛大に入り自衛隊に入隊したがこうしてクビになっちまった。
28になってニート、再就職とかできるのかなぁ?
「時間やり直せないかな、どっかのラノベの時間操る精霊みたいに」
俺は居るはずも無い存在にすら縋ってしまうほど萎えていた。
「夜桜?」
いきなり背後から聞きなれた声が聞こえてくる。
「日向さん、すいません俺クビになっちまいました」
「俺こそ悪かったな」
この人は王撃日向
俺、姫斬夜桜の直属の上司で隊長をやっていて俺は副隊長だが例の一件の時には日向さんが不在で俺が責任者だったからこうなった。
「就職先、提供してやろうか?せめてもの詫びだ」
ニート確定の俺にはこの提案は有難い。
「マジですか?」
そして・・・俺の新たな職場に向かうのだった。
「どうしてこうなった」
今俺は日本国領東端部に位置する暁星島に居る。
そしてそこで俺は出会う・・・俗に言う運命の相手に。
次回予告
シナリス~SinceNowReStart~ 第一話
「麗しき青い薔薇」 お楽しみに!
この度シナリス~SinceNowReStart~を連載開始させて頂きます東風陽炎と言います。
本作をご覧頂き誠にありがとうございます
この作品はフィクションです
尚、プロローグですのでまだヒロインは出てきていませんが一話で登場します(かなりの美少女設定)
今後ヨロシクお願いします。