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虐は廻る

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

なんか……SNS見て、苦しくなったんですよ。

なんで病人ほっぽって、どっか行くの?

心配してよって。


私がいたところで、何もならないじゃん。

何すればま満足なのさ。

幼い頃虐待を受けて、愛を知らないまま育った子供は、誰よりも愛を欲しがりながら、正反対な行動を取るらしい。暴言な暴力を当たり前に行いながらも、そんな自分を受け入れて欲しいと叫ぶらしい。


長い間連れ添った友人と遊ぶ約束をした日、母が熱を出した。だから私は早朝に家を出て、予定約束時間の大幅前に到着した。あとはフラフラと時間を潰した。

彼女の穏やかな顔を見ると安心した。この人は健康なんだと分かって。そうして安心したせいか、こんな言葉が出た。

「……私……身内に対する愛情がなくってさぁ、身内が風邪引いたり、病気したりすると、なんか凄く逃げたくなるの。そこは世話するのが普通じゃない? なんでかなって」

心配じゃないの? 何かしてあげたいと思わないの? なんで傍に居てたげないの?

そんな事は分かってんだよ!! でもどれだけ心配して、こっちが動き回っても、全然思った通りの結果にならないじゃん!! 私が何かしたところで、相手は全然良くならないじゃん!! こっちは医者や看護師でもないんだから。

そうやって悶々とした気持ちを溜めるのが馬鹿みたいで、元気になった時『何もしてくれなかった』と言われるのが非常に嫌で、近くに居たくない。

じゃあ私がいる意味って何? 傍に寄り添って勝手にあくせくして、後で文句言われるだけの存在な訳?

すると彼女は黙って私の顔を見て、黙って頭を撫でた。其れから暫く沈黙した後に、ある一つの解を出した。

「君からの家族の話でしか推測出来ないけど、持て余す……のかな……。

幼い頃、虐待を受けて、愛を知らないまま育った子供は、やっぱり埋め合わせをしたくて、愛を欲しがるんだよ。でも愛を貰った事が無いから、暴言を吐き、暴力を振るっちゃうんだって。

君が幼い頃に病気した時に、何もして貰えなかったのかな。だから対応方法が分からないのかな……」

其れを聞いた時、過去の記憶がフラッシュバックした。

風邪で咳き込んでいた時、唸っていたとき、私は何と言われただろうか? 『煩い』の言われたのではなかったか。誰も傍におらず、一人部屋に押し込められていたのでは無かったか。

そう思うと、何だかやるせない気持ちになった。

「同じじゃん……あの人と……」

なんで病人ほっぽって、何処かへ行くの?

というSNSを見て、胸が苦しくなりました。


病院へ連れていく事も出来ない。

『何かしてして欲しい?』と聞いても『要らない』と言われる。

其れで何もしなかったら『あの時何もしてくれなかった!! 私はあんなに苦しかったのに!!』って言われる。


病人だけが苦しんでるって思わないでよ。

心配しても何も出来ないこっちの身にもなってよ。

『何もしないで』って言ったの貴方じゃん。

何かしても『こうじゃない』って言うの貴方じゃん。

其れで後から『あれだけ苦しい思いをしたのに、なんで何もしてくれないの!!』なんて叫ばないでよ。


どうせ最後に言われる言葉が同じなら、過程をマシなものにしているだけ。

それの何がいけないの?

という気持ちがあるんですよ。


人間って面倒くさいんです。

心で思った事を、一番やって欲しい時に言えない。

其れを全て終わった時に八つ当たりみたいに言う。


そんな様が、昔虐待を受けていた子供と重なりました。

こっちが一生懸命、親に愛される様に振舞っても、虐待する人って怒るじゃないですか。

『余計な事するなよ』って。


『愛を知らない』ってそういう人に使うんですよ。

何処までも醜い被害者。

暴言と暴力でしか愛情を示せない、醜く憐れな被害者に使うんですよ。

間違っても心が真っ当の極。みたいな人の言葉ではありません。


其れは貴方が教えなかったから。

どうすれば人間が喜ぶか教えなかった貴方が悪い。

其れを大きくなってから、言われても、貴方の責任だよね?

という話。

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