ケーキが食べたくなったのだ
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
あの、もしかしたら不快に思われるかも知れません。
でも、嘘は言いたくないで率直に。
あそこのパフェはトラウマなんです。
絶対に上手く食べられないから。
しとしと雨が降り続く本日。行きたい純喫茶は遠く、ただ延々と眠りを誘う。その上、私が持っているのは小さな日傘一つ。雨を凌ぐには忍びない。だから本日の予定を変更する事にした。
雨に濡れない為にビルの中にあって、眠気覚ましに珈琲飲みたいから、喫茶店……。喫茶店……そう思って、脳裏に浮かんだのは一つの店名だった。彼がいたのならば僅かに顔を引き攣らせた事だろう。
結局、ビルの中にある喫茶店に訪れる事にした。午後三時を迎えそうな今は客足も多く、落ち着いた話がそこかしこに湧く。其れを聞きながら内心口角を上げる。
喫茶店が賑わった空気が好きなのだ。貸切上等で、しんとした空気のまま食事をしたくない。緊張して味が分からないから。
此処に来る時に心に決めた事はただ一つ。絶対にパフェは頼まない。という事だった。数年前に彼と共にパフェを頼んだ時、蕩けたゼリーとアイスが底の方に溜まり、何とも混沌とした味を完成させた。つまり、最後まで楽しめなかったのだ。
じゃあパフェ以外ならばきっと美味しい。と思って本日は顔を出した。溶けない、崩れないのケーキならばきっとその懸念点は解消されるだろう。
「モンブランと特性ブレンドお一つ」
慎ましやかなウェイターは頭を垂れて奥の方に引っ込んでいく。
待つこと、早数分後。恐らく五分程。ウェイターが珈琲とケーキを片手に私の前にケーキを差し出した。
漆黒の液体と、秋を思わせる柔らかいブラウン。高級ケーキ店が出すケーキをそのままカットした様なボリュームに、内心思わず口角があがる。
モンブランの綺麗な層を眺めながらフォークを突き刺すと、底の方にこつ……っと当たる。けれども遠慮なく差し込むと、そのまま皿まで貫通した。
我慢出来ずに口に入れると、強烈な、其れはもう濃厚なバターの香りが鼻から抜けていく。モンブランと称されているが、一番の主役はこのタルト生地なのだと思い知った。栗のクリームを忘れる程のタルトの存在感。かつて固めのタルト生地と対峙した私にとって、これは泣く程の喜びである。
パフェは私には合わなかったけれども、これは刺さった。自分の目に狂いがなかった事を安心し、静かに目を閉ざす。
オマケ
「お前に聞きたいんだけど、喫茶店のケーキセットの相場って幾らくらい?」
「大体千円前後。千五百とって来るのは高級店。そういう店は時間の融通が効く。もしくはケーキが大きい」
「味ではなく?」
「ケーキの大きさのが顕著かな。珈琲の味はあんまり値段で出て来ない。だから値段に惑わされず、自分が良いと思ったところに常連になると良いと思うよ」
「ヌン活って流行ってるけど、お前は」
「いや、やりたいよ? でもあれ本当に高いから、金持ちしか出来ない。珈琲……十杯かな……。ケーキセット五回分くらいかな……。コスパ的にも私は喫茶店でケーキセット頼む」
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
ラーメン食べて脳を焼かれて獣になり、人に戻る為に珈琲飲みます。秋暁秋季です。
パフェのアイスは上に乗せるものであって、下に敷き詰めるものではない。
そうしないと溶けて、アイスがアイスじゃなくなる。
という過去の記憶。
溶けて液体になったアイスは好きじゃないんですよ。
シェーキは好きな癖に。
だからケーキにしました。
下のタルト生地が脱帽級に美味しい。
バターたっぷり。食感しっとり、ほろりんちょ。
鼻から抜けてもしっかりバター。
フォーク入れた途端、割れない。最高。本当に最高。
固めのタルト生地が性にあわない。
という二つの感想を残して起きます。
作者、喫茶店好きそうだけど、相場は幾ら?
という質問にお答えしようと思います。
これから喫茶店巡り趣味にする方はご参考になれば。
基本一杯、650円程。
ケーキセットで1000円前後。
1500円支払うところは高級店。
だから時間の融通が効くし、ケーキが一回り大きい。
珈琲の味と値段は比例する?
という質問に対しては、
そこまで比例はしてないと思います。
一般的なお値段で脱帽する程美味しいところは、べらぼうにあります。
だから自分に合った店を求め探し回ると良いですよ。
眠いですね。