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悪魔勇者 学園都市編  作者: 響 翔哉
入学狂騒編
14/44

自己紹介 その5

「では次に施設保全委員を決めたいと思います」


 何をする委員会なんだこれは?


 説明欄には学園設備の保守点検とあるが……。

 施設というくらいだから、校舎や寮だけでなく、この学園全体の施設全てをどうにかするんだろうけど。


 わからんなぁ。


 つか、業者みてぇな委員会だな。


「やってくれる人、挙手お願いします」


「僕がやってもいいですか?」

「ボクもお願いします」


 何か分からない委員会にこんないい人材を送っていいのだろうかと一瞬迷ってしまったが、そんなこと俺が決めていいことじゃない。


「施設保全委員はエルスとウィールに決まりました」


 頑張ってくれ二人とも!


「それでは次に生活安全委員を決めたいと思います。やりたい人は挙手をお願いします」


「はいはい!俺っちがやるに決まってんだろう!」

「あーしもやりたいんだけど」


 お前らはダメだろ。


 生活も安全も守れないだろ。


 まぁ人を見た目で判断するのは悪いとは思う。でも、ギャルを絵に描いたような奴とバカのチャラ男に生活だの安全だの言われてもなぁ。


 まぁでも彼らの意思を尊重しなくてはな。


「えー大変心苦しいのですが、生活安全委員はレンとオーフェリアに決まりました」


 頼む先輩達よ彼らのことを大目に見てくれ!


「それでは次に懲罰委員を決めたいと思います」


 なんだよこの物騒な委員会はよォ。

 一応内容は風紀を乱した生徒への罰を与えるって書いてあるけど、ここは監獄か?


「やりたい人は挙手をお願いします」


「わたしがやるわ」

「オレもだ」


 はぁーおめェらかよ。


 まぁポイっちゃポイけど。


「では、懲罰委員はアリアとエースに決まりました」


 コイツらにやられる生徒が可哀想になってきた。


「最後に、運営委員会ですが、残っている俺と――」


 運営委員のうち一人は学級委員でなければならないという決まりがある。


 だが、ヘンルーダが風紀委員になってしまったので俺が自動的に運営委員となってしまった。


 そしてもう一人は――


「サラに決まりました」


 あの白銀の妖精の子か。


 それにしても彼女、一言も喋らないんだな。


「先生、終わりましたよ」


「ありがとうラバルくん。それじゃあ席に戻っていいよ」


 やっと終わった。


「それじゃあ今日やることは終わったからこれで解散ね。明日からは普通に授業があるから今日はしっかり寝て、明日に備えてね!それじゃあ解散!まったねぇ!」


 はぁー今日は終わりかぁー。

 明日から本格的に学園生活だー!

 授業に青春に――あーなんて素晴らしいんだ!


「ラバルくん、これから時間ってあるかな?」


 俺が教室を出て寮へと帰ろうとした矢先、先生に引き留められた。


「ええまぁ大丈夫ですけど」


 まぁ今日は暇だしいいだろ。


「よかった〜」


「それで、俺に何か用事ですか?」

「そうそう。フーちゃ――じゃなくて学園長がね、ラバルくんを学園長室で待っているみたいだから、行ってくれないかな?」


 あー今日は用事があったかもなぁー。はぁー。


「分かりました」


 フローラ姉さんの命令だ仕方ない。

 というか行かないと俺が殺される。

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