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アスカニア大陸戦記 英雄の息子たち【R-15】  作者: StarFox
第四章 トラキア連邦
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第五十三話 愛欲と至福

--早朝。


 ジークはアストリッドを抱く。


 交わりを終えたアストリッドは、ジークに抱かれた腕の中で恍惚とした表情でジークを見詰める。


 アストリッドは想い人の腕の中で愛欲と至福に満たされていた。


 二人はキスする。


 ジークが起き上がって、アストリッドから離れようとすると、アストリッドがジークの首に腕を回し、それを咎める。


「嫌ッ!」


 ジークの驚いた顔を見たアストリッドが言葉を言い直す。


「・・・もう少し、このままで。・・・ジーク様を。・・・このまま貴方を感じさせて下さい」


 腕の中で懇願するアストリッドにジークは微笑み、自分の身体を元の体勢に戻す。


「・・・お前は本当に可愛い。・・・アストリッド。愛してる」


「私もです」


 二人は、再びキスする。


「アストリッド。今日は、一日中、ここに居ろ」


「宜しいのですか?」


「構わん。ヨーイチ男爵領内の鼠人(スケーブン)は、ほぼ掃討し終えた。ひとまず、我が軍の勝利は確定した。トラキア連邦に大きな動きが無い限り、私は今日はここに居る。食事もここに持って越させよう」




 こうして二人は、ジークの部屋で一日中、愛しあっていた。


 皇帝ラインハルトの長男であり、その立場から母ナナイに甘えることができなかったジークにとって、アストリッドは母親代わりというだけでなく、秘密を共有する『特別な存在』であった。


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