みらい
ゴミの山、エゴの城
積んで築いて常夜の檻
何もできなくたって罵声届かない、何もやらなくたって誰も責めない。
誰だって傷つけに来ることさえできやしない。
自分だけの聖域で。怯えながら息をひそめる。
なのに苦しい誰もいないのに
誰にも苦しめられないはずなのに、誰もいないはずなのに
暗いモニタ、過去の自分が「何とかしろよ」と呪う様に
冷めた心、硝子の心臓に映るのはウザいぐらいの過去の自分
あれもやりたい、これもやりたい夢ばっか語って眩しいぐらいで
自分の心で折れ曲がった眩しい光が冷めた身体を焼き付ける
冷めた情熱、氷の心臓に燻る悔しさと、期待と後悔と挟み撃ち。
「僕の夢は」「大きくなったら」膨らむ夢、重なる期待。
「何もできない」「努力が足りない」頑張ってないと思っていたの?
ひび割れた脚で過去の自分を背負って立つ
割れた心握りしめて、掌裂けて泣いて泣いて
積まれたゴミ、引きずるエゴ。一歩だって歩けやしない。
傷つかないようにかき集めたものが
歩き出さないように邪魔をする
誰の目にも止まらぬ場所で、誰にも見つからないようにしたからさ
一人傷つき涙も出ない。
割れた心が敷き詰められて踏んだ足から血しぶき上げて
真っ赤に染まったカーペット。
倒れる隙間もありやしない。もたれる場所もありやしない。
誰も責めやしないんじゃなかったのか。
誰にも傷つけられやしないんじゃあなかったのか。
ボロボロの身体、飢えて乾いて血をなめる。
安住の地なんてないんじゃないか。
「助けておくれ」叫んだところで誰も聞かない。
声届かぬように作ったから。
「どこならいいんだ」探したところで見つからない。
みんな自分で手いっぱい。誰かの事も背負えやしない。
割れた心に倒れ伏して、全身裂けて泣いて泣いて