僕に振り向いてください!
俺は、音無悠39歳。妻である聖菜29歳と暮らす専業主夫。まあ、最初は聖菜が主婦だったんだけど、聖菜があまりにも家事ができなさ過ぎて俺が主婦をすることに…
家事を失敗する聖菜も最初はかわいかった。でも、皿を一日に五枚も割られてしまっては俺も困る。しかも、料理はめっちゃまずい。何より、皿洗いの最中に結婚指輪キッチンで流しやがった!それに…
俺が主夫をしている理由はこのぐらいにして、結婚10年目にして俺には今悩み事ができた。
それは…
愛する聖菜が俺に対いて冷たくなったということ!
そしてあいつには別の男がいる!
えっ、そんなの勘違いだろって?
いや、絶対に勘違いじゃないね!
俺には根拠がある。それは、最近聖菜は残業が多い!
しかもスマホのロック画面が俺じゃなくなった!
それに何より最近、かわいくなった…気がする。
まあ、もとから聖菜はかわいかった。結婚10年目といっても結婚早かったし、
あいつはまだギリ20代。指輪もしてないし、言い寄る男数多のはず。
もしかして、俺あきられた?
いや、そんなことはないはず…だと思いたい。
だって俺ちゃんと炊事・洗濯しっかりしてるし、聖菜のためのお弁当毎日作るし、朝は会社に遅れないように毎日6時30分に起こしてあげてる。
朝が弱い聖菜は起こすのに10分はかかる。でもその間の聖菜はかわいいんだよなー。
起きてって肩をゆすると、顔をしかめて俺に向かって軽くグーパンチ、その間の記憶は聖菜曰はく全くないらしい。俺にとってこの10分間は俺にとって最近の唯一の楽しみ。
ってゆうか直接触れてるの1日のうちのこの時だけ。
よく考えると、俺がやってることってオカンじゃね!
最後にデートに行ったのは、たしか...3年前。
そういえば、休日に一緒に買い物に行くことすらもなくなった。
聖菜も休日出勤してるし...
これってやっぱり愛想つかされたってことかな。
でも、ドキドキするようなことがあれば、また俺に振り向いてくれるはず!そう、俺らには新婚の時に比べると圧倒的にドキドキが少ない。
ということで、今日は10月29日。2日後はハロウィン!俺は決めた。31日のハロウィン、俺が仮装して聖菜を驚かせる!
という意気込みの中、1話であったように仮装グッズを買うことになった。