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6:アモン君の過去

アモン君が産まれたのは、今から14年前の王宮。

その時は、新しく産まれた弟にアモンの兄達である皆は喜んだという。

末の弟だけに王子達は安心感も感じていた。

(末の弟が、王になれるわけがない。)

この子は、敵ではなく弟に過ぎないと…。

だが、アモンが3つの年になった時だ!!

王宮には、初めての王女が産まれ王も母親である王妃も

大喜びだった。今までは、アモンの事を甘やかしていた

母も急に相手にしてくれなくなり、兄達からも

「付いてくるな、チビどうせお前なんて王にもなれないくせに!!」

とイジメられていました。



(なんか、シンデレラの男バージョン見たい……。)

私は、王子様とはもっと幸せだと思っていた自分に腹ただしくなった。

「お〜い、レディーちゃんにアモンちゃん遅いって店長が怒ってるよ〜。」

真剣に二人で向かい合い話していたにも関わらず、

セラミーさんはなんと空気が読めないのだと私は思った!

「あ、もしかして…プロポーズシーンだった?。」

こちらに近づいてくるセラミーさんを追い払うかのように、

「しねーよ!さっさと持ってけ!!」

と、アモン君は強く卵焼きの乗ったお皿をセラミーさんに渡した。

「もう〜凶暴だと振られちゃうぞ〜」

嫌、セラミーさんはもうどうでもいいからさっきの話聞きたい!

思わず口に出しそうになり慌てて口を塞いだ。

「じゃあね、また来るから結果教えて〜♡」

「二度と来るんじゃね〜!」

そう言うと、アモン君は近くにあったレシピ本を強くセラミーさんの後頭部に投げつけた。

あ〜あ…乱暴だなぁ……

しばらく辺りは静まり返った。

「アモン君、さっきの続き聴きたい!!」

私はさっきからアモン君がイジメられてその後どうなったのかずっと考えていた。

「今日は、もう遅い。また明日にしようこの世界のいい所も教えてあげたいし、」

その後に、アモン君は一旦顔が桃色の染まりながら

「それにお前の事結構気に入ったから、お前の世界の事も聴きたい……」

「うん!」

私は嬉しかった、アモン君ならきっといい友達になってくれる気がしたからだ。

「これめっちゃ上手い〜〜!!」

「フンッ小娘にしてはやるな!」

「おいら、こんな絶品料理食べたことないぞ」

「やっぱ、可愛い子が作ると美味しくなるね。」

最後のは余分だけど、みんな喜んでいた。

う〜〜んなんか卵焼きなんかで褒められると恥ずかしいような……

無意識のうちに作ったし…アモン君がいなかったら、今頃焦げ焦げのソボロが出来てた。

「明日もよろしく頼む、異世界女。」

だ〜か〜ら〜〜〜もう言っちゃおう!

「私の名前は、滝川 一花です〜。」

少しスカッとした気持ちになり、私はトイレに行った

えっ!!!!

そこは普通のトイレだったのだ!一回ドアを閉め振り返ったがそこはまだ異世界⁉︎

これってどうやって帰るの〜〜!


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