4: 15番目の王子様
なにこれ⁉︎パンケーキってこんなんだったけ!
中は、フワッと蕩けるようにモフモフの生地。
生地自体は、甘くないが蜂蜜が生地にしっかりと染み込み
ジュワッと甘みが出てくる。
それに、一瞬周りが森のような感覚になった!!
胡桃にアーモンドのスライスにトッピングの野いちごなんか、
森に咲いてる野花のように新鮮な味だった。
もう一度食べたい!!
てか、さっきから不味い料理ばっかり作ってたのに
なんでこんなパンケーキだけ上手なの〜
ステーキが3だとしたら、パンケーキは3000だね……。
「口に出さなくてもいいよ、美味しんだろ…フンッ。アモンめ…」
え?アモンって誰?もしかして…
「店長〜アモンちゃん連れてきた〜。」
ルーナさんの言い方は間違っていた!
ルーナさんはその人を持ってきたの間違いだ。
「俺は、別に来なくてもいいだろ!!」
あ、男の子なんだ……。男の子であんなの作れるなんて凄い!!
しかも、結構イケメンじゃない⁉︎
細い足に小顔、まるで女の子見たいだが瞳は
さっき食べたパンケーキの蜂蜜のように蕩けるような金色をしている。
ジーッと見つめていた事に気づいたえっとアモンくん?は
急に私を見て、キョトンとしている
「あれ?こんな奴いたっけ……。」
あっそう言えば、自己紹介してなかったけ〜
「私はこの世界じゃないとこから来た者で、なんかによってここに来て…えっと…」
「そんな事はいい、名前は。後、料理出来るか?」
え?違う世界から来たのに驚かないんだ…
「名前は、滝川 一花14歳。料理は大体だったら作れます。」
ホッと、アモン君は胸を撫で下ろして
「俺はアモン・ターン。料理はパンケーキなら作れるけどお前ここは来ない方がいいぜ。」
えっなんでダメなの?
すると、セラミーさんと店長が少し不満げに
「ちょっと〜勝手に店を侮辱するんじゃない。」
と怒ってまた猫耳が出てきた。可愛い…♡
「それに、アモンちゃんはただの凡人じゃないんだよ〜。」
嫌、ここにいる人(?)みんな普通じゃないヨ〜
「なんとこの国の王子様なんだよ〜」
なぜかルーナさんが自慢するかのように大きく言った
えっ!!!!王子様ってあの王子様?
おとぎ話とかに出てくるかっこいいかはよく分からない奴?
自分を噂され口が3の字見たいに、アモン君は不貞腐れている。
「あ〜でもね、本人に怒られるかも知れないけどね〜実は」
「おい、キモセラミー言うんじゃない!」
慌ててアモン君がセラミーさんの口を塞ぐ!
だが、スラッとした背のセラミーさんには敵わず直ぐに
セラミーさんは、アモン君の両手を掴んだ
「アモン君はね、第15番目の王子様なんだよね〜」
次回もお楽しみに!!