2:こんなので大丈夫?
異世界の入り口ってトイレなのか!!!!
そしてこの先どうなるやら………
ガチャッ
トイレのドアを開けると、そこは普通にありそうな
喫茶店だったのだ!!
だが、そこは「普通」ではなく「異常」
な場所と気が付いた。
天井には、羽の生えた長い髪の女の人⁉︎
カウンターには、横にあるカップと同じくらいの小人⁉︎
私の頭にはたくさんの「?」が浮かび上がった!
「いらっしゃいませ〜。お客様」
そう言ったのは、さっきから天井を飛んでいた人?だった。
私ってここで働いていいのかな?
まず、自分に言い聞かせて見たが答えは帰ってこない…。
とりあえず、働いていいのか聞いてみよう。
「あの、ここで働きたいのですが……。」
そう言うと、奥の方からやっと人間らしい女の人が出て来た。
「ここはもう、人は足りてるよ。私が求めてるのは客だよ客!」
どうやら、私が客として来ていない事に不満らしい…
だからと言い、この世界のお金持ってないしなぁ〜
私は、訳ありの事情を話した。
ひょっとしたら、働かせてくれるかもしれない!
「ダメだ、世の中金が無い奴なんてダメだ!」
うっ!!この人苦手かもしれない
「まぁまぁ、どうせ客来ないんだからいいじゃないですか。」
ス〜ッと羽を背中にしまい込み女の人は私を興味深く見ている。
「にんげんって初めて聞いた!初めまして、私は見習い魔法使いのルーナ。」
「おいらは、小人族のブラヒュだ。ここのパンケーキだけは上手いぞ〜。」
え!パンケーキだけって何?だけって!!
「フンッいいだろう…今からお前にうちの料理を全て食べて、感想を言え。」
え〜私食べにきたわけでもないんだけど……。
まぁ、異世界の料理を食べる機会なんて滅多にないし…
「さぁさ、座って座って!」
ルーナさんに言われるがままに、私はカウンターに腰を掛けた。
今、気が付いたが店の雰囲気は現実の世界と至って変わらない。
変わっているのは働いてる店員だよ!
「最初の前菜は、オニオンチーズのカナッペです。」
前に置かれたカナッペはまるで、わざと
焦がしたかのように焦げ焦げのソボロみたいだった。
ゴクンッこれは食べ物なのか…
「頂きます。」
慎重に、私はゆっくりと口の中に入れた!
「うっ、あのこれは…。」
私が感想を言う前に、
「じゃあ、次はメインのステーキ!ルーナが作ったんだよ。」
なんか、ルーナさんが作ったのってなんか…うん…
まぁ、ステーキなら肉を焼けばいいだけだしね!
カウンターの奥から、また見たことのない男の人が出てきて
目の前に大きなステーキを置いた。
今度は、意外と安心して食べようとした。
パクッゴクンッ
………………………………え!!!