11:日本への帰り道
お婆さんは、ゆっくりと手を伸ばして
オニギリを鷲掴みにする。
せっかくフォークとナイフ準備したのになぁ……。
パクッ
お婆さんの動きが止まった!
お店の中には、どよ〜んとした空気が漂う。
(何か口に合わなかった!塩と砂糖を間違えたとか…⁉︎)
アモン君にフォローしてもらおうと、振り返ると
アモン君も、固まって石のようになっていた。
もし、このお婆さんが他所で「あそこの店は不味いのよ〜」
とか噂したら今度こそ店が潰れてしまう……。
「ま………」
やはり!!!!!
思わず目を瞑ってしまった。
だってこの後、絶対不味いって言われるもん!
「まるで!日本で食べたオニギリ同じでわないか⁉︎嫌、それより上手い」
え!
「本当ですか!!」
「本当か!!」
アモン君と声が重なった。
「イチカやったな!!」
アモン君が鮮やかな笑みを浮かべながらガッツポーズをとる。
わ〜〜〜〜い嬉しいなぁ〜〜〜〜!
思わず頭の中の自分がスキップしているような
幸せな気持ちになった。
オニギリなんて、毎日のように作っているはずなのに
こんな気持ちになったのは初めてだ。
日本で食べたオニギリより上手く作れたなんて……。
ン?
ええっと待って…………………。
あのババア今日本って言った?
ここは異世界何に…もし帰れるとしたら!
期待が一気にみなぎってくる
うぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
「おいババア!日本ってどこにあるか知ってるの?」




