BOØWY
ビジュアル系がお好きな皆様。お久しぶりでございます。ビジュアル学会員です。
さて今回は、ビジュアル系ではない。
されど!
日本のロックを語る上で避けて通れないあのバンド!
そう!
『BOØWY』
当初は『暴威』と名乗っていた伝説のバンド……
出火吐暴威とも関係がないわけでもない!
そんなBOØWYは群馬県高崎市を代表するバンドである。
メンバーについては……
言うまでもないとは思うが一応……
ボーカル:ヒムロックこと狂介こと氷室京介氏
ギター:ホテイ(アクセントはホテルと同じ)こと布袋寅泰氏
ベース:まっちゃんこと松井常松氏
ドラム:まこっちゃんこと高橋まこと氏
さて、私がBOØWYを知ったのは中学生の頃だった。同級生のクソヤンキーがやたら「ボウイボウイ」言ってたのを覚えている。
だが、当時の私はXに夢中だったのだ。エックス以外は全く目に入らなかった。
それから時は流れ、私は高校に入った。県内でもそこそこ名の通った進学校である。だから、あっという間に付いていけなくなった……
まあそれはそれとして……
学年でも成績トップクラスの奴がBOØWY好きだった縁でCDを借りた。
たしか『MORAL』だった。
そして私の感想は……
「好かん」だった。
『IMAGE DOWN』
『SCHOOL OUT』
『ÉLITE』
どれも私のお気に召さなかった。
なんだボウイってこんなもんかよ。つまんねーなー。やっぱエックスが最強だよなー。
などと思いながらも、曲名は覚えている……
それから数ヶ月。
成績トップクラスの奴はまた新たなアルバムを私に見せた。
『BEAT EMOTION』だった。
シンプルな中にも躍動感を感じるジャケット。期待はしなかったものの、とりあえず聴いてみることにした。
ぶっ飛んだ……
一曲目……
イントロのドラムだけでいきなり耳が釘付けになった。
そこに切り込むギターで心を奪われ……
Aメロを歌い出した瞬間、ファンになってしまった。
その曲名は……
『B・BLUE』
作詞:氷室京介
作曲:布袋寅泰
GLAYのTAKURO氏をも魅了したというこの曲。
吸い込まれるような魅力を持ち、興味のなかった人間でさえ虜にしてしまう。魔性の曲だ。
こんな曲を聴いてしまったからにはもう止まらない。
私はボウイ道にのめり込むことになってしまった……
ちなみにこのアルバム『BEAT EMOTION』だが、全曲名曲である。一つのアルバムでこんなことがあるのはかなり珍しいのではないだろうか。
さて、それではいつものように私の好きな曲を紹介していきたいと思う。
だが問題がある……
多過ぎるのだ。
好きな曲が……
だからなるべく有名曲以外を紹介したいのだが……
『DANCE CRAZE』
作詞:ジョナ・パシュビー
作曲:布袋寅泰
歌詞が全て英語である。だから何て言ってるかさっぱり分からない。なんとボーカルは布袋氏。
イントロが『Cream』の『Crossroads』っぽくもあるこの曲。布袋氏のソロデビューにも有効活用されたそうな。淡々と進む中にも明確なリズムがあり、徐々に盛り上がっていき、やがて弾けて消える。そんな印象を受けた。
うーん、だんすくれいず!
『Welcome To The Twilight』
作詞:氷室京介
作曲:布袋寅泰
寂しさと夏の終わりを感じさせるこの曲。
イントロからしてすでに物悲しい。
うう……曲を反芻するだけでもうすでに堪らないものがある。
くっ……
しかも!
歌部分が終わって、後は静かに消えるのかと思えば……そこからまた盛り上がっていくのだ!
なんだそれ!?
そんなのありか!?
静かに浸らせてくれよ!
うーん……名曲である。
『Plastic Ocean』
作詞:ポール・ジャンセン
作曲:氷室京介
これまた全編英語詞である。
私がX JAPANの『Standing Sex』を歌った時「変な英語だね」と言ったオーストリア人も、この曲を歌った時は何も言わなかった。
ただ同席していたスウェーデン人が恥ずかしそうにしていたものだ。
名前が曲中にしばしば登場したものだから。しかも歌詞であんなことこんなことしたいって言ってるし。
そんな曲であるが、ハネるリズムが大好きだ。モータウンと言うんだったかな? シャッフルとは違うようだ。
うーんいい曲だ!
『MEMORY』
作詞:氷室京介
作曲:布袋寅泰
始まりを予感させながらも終わる悲しさを同時に感じさせるイントロ。シンプルな中にどうやってそんなイメージを纏わせているのか……
新たな出発かと思わせつつも、実は悲しい旅立ち。くそ……リア充め……
自分一人さえ消えればいいのさ……
泣きたくなる歌詞、盛り上がるメロディ。素晴らしい曲だ……
うう……彼女は俺の記憶の中でさえ生きていればいいんだ……
『LONGER THAN FOREVER』
作詞:氷室京介
作曲:布袋寅泰
直訳すると『永遠より長く』だろうか。
祭りの後、一抹の寂しさを感じさせながらもノリはよい。よいのにどこか寂しい……
ノスタルジックですらある。
好き。
どうしようもなく好きだ……
『CLOUDY HEART』
作詞:氷室京介
作曲:氷室京介
なるべく有名曲以外を紹介するとは言ったが、しないとは言ってない。
学会員こと私がボウイで最も好きな曲はたぶんこれだ。
もちろんコピーしたとも。イントロからアウトロまで全部弾けるとも! 下手さに目を瞑ればの話だがな!
今でも忘れられないのが、とあるライブでのことだ。
イントロが終わり、氷室氏がAメロを歌い始めた……と思ったら歌えてなかった……
何が起きたのかは分からない。分かることは、氷室氏が泣いていたことだけだ。
『シニカル』の歌い出しを忘れたGLAYテル氏とは違う、何か心にくるものがあったのだろう。見ているこちらまで泣きそうになった……
とにかく、本人の心すら震わせてしまうほど名曲なのだ。好きすぎてたまらない。
cloudy:形容詞
意味:曇った、雲の多い
例:My heart is cloudy like a child.
(私の心は子供のように曇ってる)
さて、いかがだったでしょうか。
日本のロック史を語る上で欠かせないバンド『BOØWY』
今なお色褪せぬ輝きを放つ伝説の男たち。
その輝きを、一欠片でもお伝えできたなら幸いです。
お読みいただきありがとう。
また、いつか再びこの場所で……




