相川七瀬
思い出したかのように書いてみました。
全然ビジュアル系ではないのはご愛敬ってことで。
さて、突然にも数年前に完結したはずの物語の続きを書きたくなることはよくあるものだ。あるあるだ。それは当学会においても例外ではない。
一体誰について書きたくなったのか。
それは『相川七瀬』こと佐伯氏である。
1995年に織田哲郎氏プロデュース『夢見る少女じゃいられない』でデビュー。いきなりのヒットを飛ばしたことは今も記憶から消えてはいない。
幼さの残る声。
気の強い眼差し。
当学会が推すボーカルに必要な条件は『声にカリスマを感じること』である。
そう、相川氏は当学会調べによると声にカリスマを感じる稀有な女性ボーカルなのだ。
一体どのようなところにカリスマを感じるのか?
もちろん分からない。
声質は似てなくもない気もするが『ボニー・タイラー』のようなハスキーさを時折り見せてくれるところも魅力の一つであろう。いや、あれをハスキーと言っていいのだろうか……分からなくなってきた……
そんな歌手以外に様々な顔を持つ相川氏の曲で学会員が好きなのは……
『恋心』
イントロがいい。
Aメロがいい。
Bメロがいい。
サビがいい。
ギターソロがいい。
プロモーションビデオがいい。
とてもいい曲なのだ。
もっともそのプロモーションビデオの話を当時好きだった女の子としたものだが、彼女は「作りすぎ」と酷評していた……
その内容は……相川氏がボニーとクライドのように男と二人で銀行強盗やコンビニ強盗を繰り返す逃避行。
「あなたと二人ならどこまでも行くわ」
「あなたとなら怖くないわ」
「あなたのためなら何だってやる」
「もう……逃げられないね……」
「先にいって待ってるね……」
そんなメッセージが伝わってくるかのような作品だった。
ところで、銀行強盗と言えば!
我らがCRAZEのシングル『risky』もジャケットやPVが銀行強盗だったと記憶している。いや、コンビニ強盗だっけ?
終わりのない夜の出口を探して走り続け彷徨い続けるところが共通しているように思える作品だ。
『Sweet Emotion』
やりたい気持ちと訳すこのタイトル。
しかしこの曲の真意はきっとそうではない。確かにそんな気持ちがないとは言わない。しかし、それが全てではない。気持ちだけで終わらないのだ。行動に移してこその人生。朝まで踊り戯れる。灼熱のような恋もする。行けるところまで行く。そんな強い意志が伝わってくる名曲だ。
イントロは単純なリフにもかかわらず歯切れの良さでグルーブ感満載。シンコペーションも駆使しつつ半テンポずらす憎いアレンジも織田先生らしい。
そこからため込んだエネルギーを爆発させるかのような第二イントロ。爆発をうまく収束させて導くAメロ。
全員で火を囲んで盛り上がるかのようなサビ。止まらないスピード感がそこにあるのだ。必聴である。
sweet:形容詞、名詞
意味:甘い、甘さ
例:He is sweet on her sweet voice(彼は彼女の甘い声に夢中だ)
emotion:名詞
意味:感情、情緒
例:Yokoshima always has a malicious emotion to Reiko(横島はいつも令子によこしまな気持ちを持っている)
『Nostalgia』
郷愁。激しいディストーションギターから始まる曲なのに、一抹の郷愁を感じるフレーズ。はるか昔に失くした故郷を、あの人を追い求め、叶わないことを心で泣く。
そんな印象を受ける曲である。
特にサビ。激しさの中に溢れ出る感情を無理矢理抑えるかのような声には何か訴えるものがあるのではないだろうか。
特に!
ギターソロ後の独唱部分!
「はーぐーれぇたー」
の『は』の声!
息が抜けるというか吐息が漏れるというか。押し出すというか絞り出すというか。
その『は』の声が大好きなのである。
もうたまらない。
ぜひ聴いてみるとよい。共感される方がいると学会員はとても幸せだ。
nostalgia:名詞
意味:過去を懐かしむ心、郷愁
例:Kurse looked back with nostalgia on the days when he lived in Kutanatsu
(カースはクタナツ時代を思い返して郷愁を感じた)
また、相川氏のバンドはメンバーもかなり豪華だったりする。
ギター:石塚先生(X JAPAN)
ドラム:山田先生(LUNA SEA)
ベース:CRAZY COOL JOE氏(DEAD END)
キーボード:DIE氏(hide with Spread Beaver)
ギター:マーティ・フリードマン氏(Megadeth)
など数々の大物が参加していたりする。びっくりである。
石塚先生はきっとこの時も「バイト」と言ったに違いない。あちこちでバイトをする男である。体は大丈夫なのだろうか。酒の飲み過ぎには気をつけて欲しいものだ。
さて、そんなこんなで今回はこれにておしまいとなる。またいつの日か、思い出したかのように番外編を書くかも知れない。
またの会う日を楽しみに。
今日の日はさようなら。
プロデューサーの織田先生は「恋心」をデビュー曲にしようと考えていたそうなのですが、歌うにはちょっと早すぎると思って「夢見る少女じゃいられない」に変更されたとか。
by仙道アリマサ氏
そんな織田先生、そしてavexの松浦勝人氏が恋心のMVに登場しております!
ぜひ探してみてください!




