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ALLALL 1995 city T 小雪H  作者: ムラカワアオイ
28/31

純恋歌

ベッドの中。順子は寝てしまった。カネオダのおばちゃん。ありがとう。自分勝手な俺達を尊重してくれて。俺の煙草はカラ。順子が俺の子供を産んでくれるのか。爪の上に爪は伸びるんだ。俺は、明かりを消して。聖書を開ける。隣人を愛せよ。

「圭吾」

「お、起きたのか」

「うん」

「約束、守れたな」

「うん」

俺は幸福者。神という名の詩人。聖書か。今、俺は俺だけのモノじゃない。死んでもいいくらい幸せだ。すると、順子が部屋の明かりを灯した。そして、こう言った。

「圭吾。私の体を撮って」

「はっ」

「私のヌードを撮って」

順子はベッドの上のカメラに手をやり、俺に手渡した。

「なんで」

答える順子は、きれいだ。

「私がキレイなうちに私を撮って。裸の私を」

俺は、また、泣けてきた。順子。俺達に愛と嘘偽り一つない、今日という日を。すべての人に誓う、順子を俺は幸せにする。俺が幸せなのは順子がいるから。俺は、順子のヌードを撮った。

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