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ALLALL 1995 city T 小雪H  作者: ムラカワアオイ
25/31

僕の人生は今は何章目ぐらいだろう

「な、カネオダ」

「何、カネオダ」

湖の前。あった、あった。『ラーメンカネオダ』。俺は順子の左頬に手をあてた。

「順子」

「圭吾。いよいよ、結婚報告だね」

「うん。マイワイフ」

こみあげてくるものがあった。順子は、こんな俺を愛してくれている。さあ、挨拶だ。夜に世。俺は駐車場に車を停めて、金色の看板を見上げた。カネオダ。そして、来店。すると、白髪のおばあちゃんが言ってくれた。

「いらっしゃい。兄ちゃん。ようこそ、カネオダへ。私、ここの店長、鐘尾陀聖子。カネオダセイコだよ。兄ちゃん。金を出せ。なんちゃってね」

「笑えないよ。おばちゃん、とんこつラーメン、二つ」

「おばちゃん、おばちゃん。私の事、誰だかわかるかな」

「えっ。順子ちゃん。もしかして」

「うん。そうだよ、香山順子が旧姓の藤原順子。結婚したよ」

「順子の旦那の圭吾です。藤原圭吾です。おばちゃん。俺、幸福者」

「おめでとう。順子ちゃん。これ、コーラ二本、おばちゃん、急いで、ラーメン、作るね」

俺の人生は順子と、ずーーーっと一緒。譲れないんだ。順子だけは。結婚、結婚。嬉しそうに微笑む順子とおばちゃんとの会話を。時間よ、止まれ。カネオダ、カネオダ。鐘尾陀聖子さん。素敵なラーメン屋さん。

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