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雪が降ってきた。俺と順子は、ホテルの一階に降り、駐車場で積もった雪を見た。順子に言ってみた。
「だいぶ、積もってきたね」
「大仏、持ってきてないよ」
「なんじゃそりゃ」
「もう、エロイことしか考えられへんわ」
「はい、はい」
俺は、レンタカーの運転席に座り、助手席の順子に言ってみた。
「お嬢さん」
「はい」
「カーセックス、しませんか」
「勿論よ」
俺は順子を抱いた。車の中で。男と女は、なぜ、この世に存在するのであろうか。雪は降り続け、俺は一瞬、鎌倉の大仏を思い出すのであった。
そして、時計は19時65分。順子の思い出の地、ラーメンやかましへと、性行為を終えた、夫婦は走りだすのであった。




