夫婦の唇に噓は無し
気が付けば、朝だった。ここどこ、ああ横に順子。俺、また、記憶喪失かよ。ベッドで嬉しそうに眠っている順子。俺は、テーブルに置かれてあった、缶コーラを飲み干す。
「圭吾、おはよう。昨日の記憶ないでしょ」
「うん、全くない」
「すごい勢いだったよ」
「何が」
「下半身」
「お前ってSEX大好きだな」
「圭吾もね。今、朝の六時だから、もう一回、抱いてくれる」
「か、かしこまりました」
文字通り、凄い勢いだ。俺の勃起率。あえぐ順子。俺、もううう。イッた。
「早いよ」
「申し訳ない」
順子は白いワンピースに身を包み、嬉しそうにタバコを吹かす。そうか。指輪か。教習所か。忙しくなるなぁ、ホテル暮らしの夫婦、藤原圭吾、藤原順子。ウェディングドレスか。順子の純白。さてと、俺も頑張らないと。部屋の鍵を開け、二人で、フロントにキーを預けた、朝の8時27分。外には小雪舞い散る。順子はベンツの助手席に俺を乗せ、とても嬉しそうにポケットの中から、白い箱を取り出し、
「じゃん」
「はっ」
そこには、「びしょ濡れ女王」とペイントされていた。なんだそれ。
「これさ、昨日の大澤さんから貰ったの。びしょ濡れ女王っていう、女性の性のための塗り薬。もう、あそこに塗るだけで、凄く、あそこが文字通り、びしょびしょになる塗り薬。最高」
「はあ」
「もう、エロイことしか考えられないわ」
「勿論。こりゃたまらん」
俺は助手席で勃起するのであった。そうだそうだ、SEXばかりの世じゃない。二人を乗せた車は、岸田自動車教習所へと走る。俺は勃起、勃起で。信号待ちで、順子の胸、もんでみた。キスキスキスキス。
「圭吾、教習所のほうも頑張ってね」
「おお」
視界に見えてきた、見えてきた。岸田自動車教習所。今日から俺は免許の戦。そして、指輪の交換だ。
「愛してるぜ、順子」
「ああ、こんなこと言われると濡れてきちゃいました」
世の中ってなんだ。俺の記憶とは何なんだ。そして、俺は順子にキスをもう一度。よし、行くか。助手席のドアを開けて、いよいよ、俺は教習所の中へ。小雪が舞っている。




