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美双聖旗  作者: 野果実
1章 『普通であって』
4/4

4.始まった「ふつう」

時はほぼ同じ、和花音視点のお話。

入学からの1週間は、本当にあっという間だった。



自己紹介に、学級組織決め。

私はけっこう積極的な性格っていう自覚がある。

だから、学級委員に立候補しようとしたんだけど─




─学級組織決めでのこと。

「はい。」


はっきりとした声が聞こえ、1人の手が挙がる。

それは私の手ではなかった。



立候補なのだから、私も手を挙げたって良かった。でも、挙げられなかった。

それは、手を挙げた人があまりにも堂々としていて、私では勝てないと察してしまったから。



中学の友達に話したら、柄にもないって言われそうなものだ。でも、何故かそこでは、私の積極性が負けた。

手を挙げたのは、華聖麗花さん─




─麗花さんは、なんと美聖高校の校長の娘であり、美聖学院理事長の孫でもあるらしく、美聖学院には幼稚園から通っているそうだ。

入学式の次の日の休み時間、いろんな人に話しかけていた時に、本人から聞いた。


美聖学院の理事長には娘が5人いるらしく、それぞれが幼・小・中・高・大の校長であるそうだ。

言ってしまえば、校長は皆親のコネって事なのかな。でも私は、この学校に入ってから何度も見かけた高等部の校長先生(麗花さんのお母さん)には、とてもしっかりした方という印象を抱いていた。


まあ、麗花さんが理事長の孫と言っても、美聖学院には推薦入試がないからちゃんと合格し続けるっていうのはすごいことだと思う。




─私は、微笑みながらはっきりと意気込みを語る麗花さんの姿に、他の人と同じように拍手をおくることしかできなかった。自分に負けたような気もしたけど。


────────────────────


家に帰ると、お母さんとお父さんが夜ご飯を用意して待っていた。

今日からしばらく会えないけれど、夏休みになって帰ってきたら、ご飯を作るのを手伝いたいな。



夜ご飯は、野菜炒めと味噌汁とご飯。あとキウイ。

入寮前日、と言ったら豪華なものを用意しそうなものだけど、このシンプルな料理もお母さんの優しさだと思う。環境が変わる前だから、体が驚くものは良くない。それに、お祝い料理なら、合格発表の後に十分すぎるほど食べた。とても美味しかったな。


お母さんの作る料理は本当に美味しい。健康にも気遣っていて、娘ながら流石だと思う。



早く帰ってきたいな、なんて。まだ入寮してもいないんだけどね。

ちゃんと成長した姿を見せなくちゃ。

美聖学院は「一貫教育」としていましたが、あれは間違いでした。(設定練ってあったはずなのに、何故別の話の設定を使ってしまったんだ…)

美聖学院は、幼・小・中・高・大全て一般入試でしか生徒をとりません。幼稚園にも一応あるってことで。


早めに投稿するとか嘘ついて申し訳ございませんでしたε≡ ヽ__〇ノ… _| ̄|○

次こそ…次こそ…。

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