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状況確認

状況は絶望的。


ちょっと前まで唇が超幸せだったのが嘘のようだ。


いや、嘘じゃないんだけどね。


寧ろそれがあったからこその今の状況なわけだし……。


とりあえずこの娘のことは置いておいて、その他の状況を整理しよう。


周りを見渡す。


真っ白い部屋。


ついでに俺が寝ているベットやかけられている布団も真っ白い。……ついでに甘い匂いがする。


こっそり確認したところ目の前の美少女から同じ匂いが……。


体温が体感5度程上昇。


とっさに思考を切り替える。


切り替えてまず思うことは、


「この部屋、すごい金かかってそうだな……。」


女神様は少なくとも相当な名家のご令嬢らしい。


ワンチャンがち女神様まである。


そうでなくても神の依代的な……。


不敬罪で殺される俺の姿が容易に想像できる。


「あっこの娘の耳⁉︎」


女神様のお耳は、笹の葉状になっていた。


つまり、女神様はエルフだというわけだ。


嗚呼、耳一つとっても美しい。陶芸作人のようだ。


御髪は、桃色がかった白髪。雲のようなゆるふわ感が愛おしい。

瞳は、まるで真珠のようで、黒い部分がないのがいっそ、非人間的なまでの美しさを象徴しているかのよう。(ただ白目向いているだけ。)

唇は、表現しがたいほど愛らしい造形。控えめな薄桃色がみずみずしく輝いている。

御頭には、神官がつけていそうな帽子のようなものが可愛らしく乗ってお……


神官?


もしかして俺、宗教関係者(それも相当高貴だと思われる)にてを出しちゃった感じになるのか?


むごたらしく死刑に処される俺の姿が幻視される。


あれ?まずくね?


本格的にやばい要素しか見当たらない。


不誠実だとしても逃亡を図るべきだろうか。


いやいや、さすがにそれは……


ど、どうすれば⁇どうするのが正しい選択なんだ!?


ポンッと、唐突に肉球の感触がが左腕に発生。


目を向けると、そこには聖獣様がおられた


全てを見透かすつぶらな瞳がこちらを見ている。


聖獣様ーーー実際にそうなのかはわからないが、まさに聖獣様!って感じの犬だ。ーーー

は、不安がる俺を慰めるかのようにペロペロ腕を舐めてくださる。


ついで、女神様のお顔を優しくペロペロ。


「んん……」


女神様可愛い。


ピクッてして、目を閉じた。


「ん〜〜?」


身悶えなさる女神様。可愛い。


「あぁ女神様、可愛いなぁ〜〜。」


おっといかん。心の声が漏れてしまった。


今の声で、女神様が俺の存在を思い出したようだ。


ぱっと体をお起こしになられる。


心なしか表情がキリッとしたものに切り替わったような気がする。


気絶なさったのをなかったことになさりたいのだろうか?


しかし、目は閉じられたままだ。


寝ぼけていらっしゃるのだろうか?


「女神様はどうして目をお閉じになられたままでしらっしゃるのでしょうか?」


「め、女神…………⁉︎」


女神様のお身体がびくっとなりなさった。


あと、ほんのりお顔に朱が差された気がする。


「女神様?どうかなされましたか?」


なんというかこう、あわあわしていらっしゃる。


あと、お顔がいつの間にかまたりんご状態になっておられる。


あ、また気絶なさった。


聖獣様が俺を咎めるように見てくる。


なんとなく死刑とかは大丈夫そうな気がしてきた。




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