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09.何度でも追いかける/10.傍にいてくれるだけでいい
09.何度でも追いかける
「ねぇ安濃さん、ねぇってば」
「……何」
「好きなんだ、君だけなんだよ」
「聞き飽きたって言ったでしょ……もう付きまとわないで」
「安濃さん!」
立ち去る君、立ち尽くす僕。
「本当なのに……!」
何度でも追いかける、僕の愛を思い知ってもらうまでは。待っててね。
10.傍にいてくれるだけでいい
それからずっと鬼ごっこ。
1週間も膠着状態でさすがの僕も困惑した。そんなある昼休みの事。
「好きなんだ、愛してる」
「……愛を軽々しく口にしないで」
ふんとそっぽ向くと、彼女は逃げるのをやめた。嬉しさで涙が溢れた。
傍にいてくれるだけでいい、初めてそう思った。
一方的な片思いの少年の恋はまだまだ続きそうです^ワ^
140字SS初挑戦です^w^
140字SSは恋愛もの中心に書いていきたいと思っております!