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文学ボーイ  作者: 黒澤春臣
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弘法も筆の誤まり1

みなさんこんにちは黒澤春臣です

途中なかなかギリギリな展開が含まれていますが、きっとセーフなことを祈ります!

サブタイトルは弘法も筆の誤まりとありますが、別にリテラ君は弘法並の書の達人でもなんでもありません(`・ω・´)キリッ

「ただいまー」

俺はそのあと家につき、声をあげた

「おっかえりー、おにいちゃん」

弾んだ声でそう返事をしたツインテールの女の子は俺の妹である、にのまえイチカだ

途端に玄関に駆け寄ってきた

イチカは今年で中学2年生になる

とにかく明るいのと、元気の良さと活発な性格が影響しているのか持ち前の運動神経が取り柄の妹だ

別にひいき目で見ているわけではないが、かなりかわいい方だと思う、わが妹ながら


だが中々「あほの子」の分野にはいってくるであろうその頭脳

常に友達と食べ物と睡眠にしか興味がないらしい

前に勉強を教えたことがある、別に要領が悪いとかそういうことではないのだが、発想が常に俺の予想の右斜め上にいっていて理解しているのかどうかがわからないのだ

どう表現したらいいかわからないが、俗にいう「脳内お花畑」というやつではないのだろうか

逆によくいえばその発想はなかなか思い浮かばないようなものが多いので、天才かもしれないと思うのはきっとひいきのだろう


ちなみに何度か同級生やら学校の先輩やらに告白されたことがあるらしいが、それを断っているらしい

訳をきいてみたのだが、

「おにいちゃんよりいい人がいたら付き合うよ」

と、笑っていた

そんなことをいってくれてなかなかうれしくなってしまったことがある

その笑顔は愛らしくどことなく護ってやろうと思うようなものだった

確かにどこの馬の骨とも知らない輩に妹を譲るつもりはないが、たぶん世間からみたら仲良しこよしの兄弟なのだろう


「おにいちゃん、なんか今日うれしそうだね?」

「そうか?なかなかするどいな」

「いつもよりやたら笑顔だもん、やっぱり何かあったんだね」

「あぁ、実は兄ちゃんな、文学部に入ったんだ」

「え!あの国語嫌いのおにいちゃんがどうしたの?」

「うん、実はさ、兄ちゃんこの前のテストで2位になっちゃったんだ」

「うそー!いつも1位のあのおにいちゃんが?」

「そうなんだ、だから苦手克服のために文学部にはいったんだ」

「でもなんでそんなにうれしそうなの?」

「そ、それは、、、」

イチカとの会話が楽しくなってしまってついついたくさんしゃべってしまうのだが、好みの娘がいたなんていいづらい、そんな雰囲気を察したのかイチカは、

「わかったぁ!おにいちゃん好きな子ができたんだね!」

その発言とともに顔が見る見るうちに火照っていくのがわかる

「やっぱりそっかぁ!うふふ、おにいちゃん好きな子ができたんだね」

同じことを二度いうイチカは俺の表情が変わるのを楽しんでいるようだった

「ねぇねぇどんな子?どんな子?」

さすが、思春期の女子といったところか、そういう話題にはどんどん首を突っ込んでくる

「そうだな、とっても美人で、素敵な人だよ、たぶん」

「たぶん?」

まだ会って一日目でほぼほぼ一目ぼれのような形で好きになってしまったのであまり彼女の多くは知らないので、こうとしかいいようがないのだ

「じゃあ、なんていう名前の人なの?」

「えっと、夏川メグさんっていうんだよ」

「そうなんだぁ」

イチカはその日ずっと俺を見るたびにニヤニヤしてきたが、見られるたび俺はすこし恥ずかしくなってしまった


夕飯を食べ終え、俺はゆっくり風呂に浸かっていた

「ふぅ」

温かいお湯がきょう一日で溜まった疲れをほぐしていく

今日は全体的に緊張した一日だったな

文学部に入ったが、このままうまくやっていけるだろうか?

あと、夏川さんとコンビは組めるのだろうか?

そんなことを思いつつ、一日の出来事を思い返していると、

「よっこいしょー!」

イチカが意気揚々と風呂場にはいってきたのだ

「ぇっ?」

俺はイチカが全裸の状態で風呂場に入ってきたことに戸惑うこともできずに思考が停止する

イチカの体ははるか昔に一緒に入っていた頃に比べ、女性らしくなっていて、全体的に丸みを帯びふくらむとこらはふくらみ始めていた

ふつうこういう時は「キャー、おにいちゃんのエッチ!」

とかいって、去っていくものではないのだろうか?

しかし、妹の場合は違ったのだ、むしろその逆で、

「あっ、おにいちゃん、いっしょにはいろ♪」

と、湯船につかってくる

天然なのか、あほなのか、それとも両方なのかはわからないが

妹の肌が当たってくる、こすれあうたびにすべすべとしているのがわかる

買い物に行くときはよく手をつないで行くことが多いので、よく触っているがそれとこれとでは訳が違ったようだ、

やっと我に返った俺は、

「お、おおお、俺は、も、もう、あ、あがるぞっ」

と言い残し、前かがみに撤退していった

イチカは謎そうに俺の方を見ていた


ギャルゲーのようにはならない風呂場でのいざこざ(一方的)に会い、動揺していたが、自分の部屋に行き、学校で出された課題をやりおえ、さっそく「日記」に取り組むことにした、そうしないとさっきのことを思い出してしまうからな


とりあえず、日記用としてとりだしたノートの表紙に「日記」とかき、それをめくり、折り目を付ける、だが、どう書けばいいのかわからないので、調べてみる

「日記 書き方 っと」

インターネットは本当に便利でこんなに悩んでいることも一瞬で100万件以上もヒットしてしまう

「どれどれ、ふーむ、その日の「気づき」や「発見」をメモするのか」

「盛り上がった場面やよかった場面を書くのか、」

「昨日までよりもよくなったことを書くのか、、」

などなど調べてなんとなくだがどう日記を書けばいいのかわかった気がしたのでさっそく書いてみることにする

明日、夏川さんにみせるのが楽しみだ


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