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呼び出し英雄物語  作者: 東京多摩
3/27

Bエンド

召喚者「稀代の名将(重体)」

 ボロボロになったフルプレートアーマーが落ちていた。

 どうも人が中に入っているようだが、彼は起き上がることをしなかった。

 最初は『救世主』召喚の成功を喜んでいた王族、神官、軍人も、ピクリとも動かないフルプレートを見て、なにがあったとざわめき始めた。

 一人のこの近衛兵が、鋼の剣を持ち、ゆっくりと近づく。

 切先で右肩の部分を叩くが、何も反応がなかった。

 仕方なしに、近衛兵はフルプレートの兜を脱がせる。

 そして、顔を見て、兵士は小さく悲鳴を上げた。

 彼の頭は既に潰れていたからだった。

 よく見てみると、兜には叩かれた後のへこみがいくつもあり、医療神官が言うには恐らく重症の『救世主』をこちらに無理やり連れてきたことが原因で彼は死んだのだろうと王に報告した。



 仕方なしに彼らは『救世主』の死体をどかし、新たな『救世主』を召喚しようと再び儀式を行った。

 しかし、魔法陣はうんともすんとも言わず、新たな『救世主』が彼らを救うことはなかった。


 そうして、『救世主』の居ない王国軍は撃破され、王族たちは皆処刑されたのだった。

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