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「お前はクビだ」~勇者パーティーに最難関ダンジョンの深層で追放されました

初めまして、作者のU:Reです。 数ある作品の中から目に留めていただきありがとうございます。


本作は、プロットの構成や執筆の補助としてAI(Google Gemini)を活用し、作者とAIの二人三脚で制作しております。 最終的な調整は作者自身の手で行っておりますが、ご了承の上でお楽しみいただけますと幸いです。

「おい無能。……いや、セルジ。お前は今日で勇者パーティーから追放だ。」


 最難関ダンジョンと呼ばれる『エンド』その深層で突如俺は勇者パーティーを追放された


「本気……なんですか?こんな場所で置いていかれたら僕は死んでしまいますよ!」


「あぁだから置いていくんだよ。ここでお前が死んでくれたら俺たちが追放したと言う事実は第三者に知られることはない。安心しろ、俺がお前の親にセルジは病気で死んでしまったとでも伝えておいてやるよ。」

「なんで……だよ……。待ってくださいよ……レオンさん……!」


 すると突然周りが青白い光で満たされた


「じゃあ俺らは転移石で先に戻ってるわ。せいぜい頑張れよ、無能。」

 そう言い残して、あいつら――勇者レオンや、嘲笑を浮かべる聖女クラリスたちの姿は消えた。

 静寂。  残されたのは、松明の火さえ持たされていない俺と、深層の底冷えする闇だけだ。


「……っ、ふざけるな‼︎あいつらがここまで来れたのは俺のスキルで補助していたからなんだぞ!」


 叫びは虚しく響き、すぐに重苦しい静寂に飲み込まれた。  直後、心臓を直接掴まれたような強烈な圧迫感がセルジを襲う。  天井が、壁が、闇そのものが自分を押し潰そうと迫ってくる感覚。最難関『エンド』の深層に渦巻く魔力濃度は、聖女クラリスの加護を失った無防備な人間を精神から崩壊させるに十分な猛毒だった。


「あ、がっ……」


 魔力濃度が高すぎて酸素を吸うことでさえ困難だ 一息吸うだけで肺を焼かれるような痛みだ

 だんだん視界がチカチカしてきて、立っていることすら難しい


(俺は……もう……ここ……で……)


 だんだん目を開けることさえ困難になってくる

 死への恐怖なのか心臓の鼓動が狂ったように脈打ち、破裂しそうな程だ

 すると突然地響きのような音と共に体長が5メートルは超えるであろう狼型の魔物、フェンリル・ヴォイドが現れた

 一歩近づいてくるたびに軽い地震のようなものが起き、歩いた後にクレーターが生じる


「くっ……最後の足掻きだ。術式構築で……どうにかするしか……」

 爪は剥がれ、指の肉は削れ、地面に引かれる線は俺自身の鮮血だ。

「……っ、動け、もっと……もっと速く、」

 もうほとんど動かない指で血まみれになりながら地面に未完成の式を描く

「ノロマ」「ゴミ」「無能」――浴びせられた罵倒が、脳内で呪いのようにリピートされる。

(うるさい……今は……黙ってろ……!)

 一度でいい。完璧な術式を組み上げて、あいつらに認めてもらいたかった。役立たずの荷物持ちじゃなくて、本当の「仲間」として隣に立ちたかった。

(ははっ……最後に書くのがあいつらに笑われた未完成の式とはな……)


 目の前にはすでにフェンリル・ヴォイドが迫っている

 フェンリル・ヴォイドの生暖かい吐息と喉を鳴らす音が近づいてくる

 フェンリル・ヴォイドの足が俺に向かって振り下ろされる


(あぁ……もう……だめなんだな……)


 するとセルジが描いた式から突然赤黒く光り始めた


「なっ……なんだ……これ?そうか……これが……正解……だった……のか……」


(今まで……こんな……反応は見たこと……がない……あぁ……だめ……だ……意識が……)


 すると脳内に突然冷たくも暖かい声が聞こえた


『管理システムNo.001 オリジン 所有者継承式の接続を確認 所有者をセルジへ変更』

『所有者であるセルジの生命危機を確認 全リミッターを破棄します これまで蓄積されてきた魔力を全て所有者へ譲渡 回復とレベルアップを行います』 


(んっ……なんだ……だんだん体が軽くなっていくような……そうかこれが死ぬってことか……)


 重力も、肺を焼く激痛も、遠い夢のように消えていく。  ふと目を開けると、そこには最難関ダンジョンの闇など微塵もなかった。


 果てしなく続く、純白の空間。  床も壁も天井もない。足元には水鏡のような膜が広がり、波紋一つ立てずに俺の姿を映し出している。  耳が痛くなるほどの静寂。ただ、どこからともなく淡い光が降り注いでいた。


『……ター マスター』

「あ、ぐっ…俺は……死んだ……のか?なんだ……ここは?」

『貴方様は現在私が作り出した空間にいます。』


 ふと、足元の水鏡に目を落とす。そこには、血まみれだったはずの服は消え、傷一つない体で困惑する自分の姿があった。……いや、違う。瞳の奥に、あの赤黒い光が宿っている。


「あっ……あのフェンリル・ヴォイドは⁉︎」

『現在この空間では外の流れが一時的に停止しています。ですので安心してください。あのようなゴミにマスターのお体を傷つけさせたりしません。……勝手ながら私の能力で貴方様のお体にある傷を全て癒し、肉体を再構築させていただきました。』

「おいっ少し待て。再構築とはなんだ?」

『言葉通りの意味です。……貴方様の肉体の器は過度な魔法の併用によって既に崩壊寸前でした。ですので貴方様のお体を1から再構築し人を超越したお体へと変えさせていただきました。』

「人を超越した、体……?」


 己の手を握りしめると、これまでに感じたことのない力が内側から突き上げてくる。血管を流れるのは血液ではなく、純粋な魔力の奔流。直後、意識の奥底に濁流のような「情報」が流れ込んできた。それは、人類が数千年の歴史をかけても到達し得なかった、世界の理を記述する「真理の術式」


『さぁ、マスター貴方様を傷つけようとしたゴミどもに天罰を』

 その言葉を合図に、純白の空間が音を立てて崩壊する。  引き戻されたのは、最難関『エンド』の深層。


 目の前には、俺の肉を食らおうと牙を剥く、フェンリル・ヴォイドの凶悪な貌。  だが、もはや恐怖など微塵も感じない。今の俺にとって、この深層の魔物さえも羽虫に過ぎなかった。


「ーー存在(デリート・)上書き(オーバーライド)


 俺が静かに呟き、指をパチンと弾いた


 爆発ですらない。ただフェンリルが存在していた空間そのものが、根こそぎ虚無へと置換された。  5メートルを超える絶望の巨躯は、悲鳴を上げる暇もなく、塵の一片さえ残さず世界から消滅した。


「……ははっ、本当に消えちゃったよ」


 俺は自分の手を見つめ、静かに、そして深く笑う。一方その頃。地上へと逃げ帰った勇者たちは、まだ気づいていない。  自分たちの「魔法」が、「力」が、すべて俺という土台(バッテリー)の上に成り立つ借り物だったということに。


 彼らがその「本当の無能さ」に絶望する時は、すぐそこまで迫っていた。

この作品を読んで面白いと感じられたら、ぜひブックマークやレビューで応援をお願いします! 励みになります。


次回はセルジが地上に戻った時のために「手加減」を覚えます。 お楽しみに!

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