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星の処方箋

作者: 空詩
掲載日:2026/01/13

「今日もお疲れ様」

いつものサロンで私は疲れ切った彼女を迎えた。彼女は、いつもの席に静かに腰を下ろした。


タロットカードを広げる前に私は分かった。彼女のオーラが、微かに悲鳴を上げているのが分かった。

「もう…ダメかもしれません」


カードは「節制」の逆位置。バランスを失い、心と身体が噛み合っていないサイン。

「大丈夫よ。今のカードはこう出てるけど、ホロスコープではちゃんと木星が健康ハウスに入っている」

「身体が労わってって、メッセージを送っているのね」

「そうなんですね」

彼女は不安な表情。

「そうだ、私ね、紹介したい人がいるの」


翌週、私は彼女を連れて近くのクリニックへ行った。自律神経の専門家。彼が語る医学と、私が読む星のメッセージは、驚くほど似ていた。


「では、4秒吸って8秒吐く」先生が指導を始める。


数分後、彼女の表情が変わった。

「朝は白湯を、夜はストレッチを。そして腸内環境を整えて行きましょう」先生は彼女に伝えた。


「そう。第2の脳は腸。占星術では乙女座が司る場所なの」

「ちょうど今、乙女座に重要な星が入っているから凄く腸のケアが大切なの」


「なるほど」彼女は素直に頷く。

「朝日を浴びて体内時計をリセットするといいですね」先生が言う。

「太陽のエネルギーを受け取る時間が朝7時から9時が最高ね」私も続けて言う。


2人の勢いに彼女は驚いた。

「先生たち息ぴったりですね」


1ヶ月後、彼女は別人のように輝いていた。

「不思議です。占いと医学ってなんか似てますね」


私はタロットカードを並べながら微笑んだ。

「あのね、私は星を読んで、先生は身体を読む。読んでるものは同じ「あなた」という存在」


窓からは綺麗な星が囁いている。

「すべては、バランスが大切だということ」

読んでいただきありがとうございます。

他にも短編を投稿しております。

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