表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

幻想奇譚

黄昏の大地

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。




第二の故郷に帰る為、本日は少々遠出をさせていただきます。

私は下り行きのホームで薄ぼんやりと電車を待っておりました。何せ久方振りの帰省です。少しばかりの緊張、不安を胸に秘めながら、そっと乗り込みます。

休日、だからでしょうか。それとも何時も利用している列車では無いからでしょうか。圧倒的に人が少ないのです。普段は座席に犇めきあった人々が立ち上がるのを、内心手を振って出送っていたのですが……。今は真逆。座席に疎らに散った人々に混じり、私もこの列車の背景として溶け込むばかりでございます。

鞄の中を漁り、文庫本を開きます。電車を揺籃として没頭致します。人知れない電車に乗り込んで、見知らぬ街を彷徨うという内容。何だか今の私の状況と相まって、普段と違う喜びが胸を掻き回します。

ふと、顔を上げて車窓を眺めると、寒空の元に黄金風景が広がっておりました。無粋な混凝土はまずありません。広がるのは金色の枯尾花。時折そよ風に揺られて、はらはらと穂を落とします。その光景が余りにも美しくて、また共に乗車なさった陽炎の方々と相まって、思わず息を飲みました。

映画の中でしか見た事がない、現実的でありながら何処か空想的な景色。喧騒の土地ではまず見る事が叶わない幻の大地。少しばかり手段を変えただけで、こんなにも世界は変わるのですね。

その後は暫く車窓をつらつらと眺めておりました。全ては脳裏に、目に焼き付ける為。

広がるのは、私の第二の故郷。人々が目まぐるしく移動する都会も大好きです。きちんと見ていないと、次には万華鏡の様に姿を変えてしまいますから。それもまた醍醐味。けれども静謐な、黄昏の世界を見るのも大好きです。不変という言葉は存在しませんが、今この一時だけはそれが実現した気がして。

今は冬という間柄、広がる景色は荒野ばかり。けれどもそれが春だったら?夏だったら? 今度はまた違う景色を私に見せて下さいますでしょう。春はきっと、薄紅の世界が、夏はきっと若草の世界が。あぁ、世界はこんなにも美しい。

故郷に帰る時って、車窓が醍醐味だと思ってます。

都会じゃまず見られない風景なんで。

黄金の田園風景を見るのが好きです。


乗りなれてない電車で迷う事、多いと思うんですけど。

そんな時は電光掲示板を見るのが間違いは少ないです。

あれで行き先確認するのが一番です。

バスの場合は正面の行き先。

あれ、本当に正義ですよ!!


※電光掲示板見ずに突っ走って、迷子になった経験者が語ります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ