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インビジブル・デイズ〜透明人間に転生してやることやりきったので、弟子を取ることにしました〜

作者: 魁星

 


 透明人間。一応この世界では『インビジブル』という名前の魔物だ。


 そんな魔物に、俺は転生してしまった。


『インビジブル』は身体が透明な以外は人間に近い魔物だ。構造とかはまんま人間だし、実際昔に『インビジブル』と結ばれた獣人は、任意で透明化できる『レプラコーン』という新種族を生み出しちゃったりしてる。希少種族だけど。

 ……まぁ、『インビジブル』自体も、そもそもお互いの姿が見えないせいで結ばれないから、数がもんの凄い少ない種族なんだけどね。


 ……さて、1つこの世界についても説明しておこう。世界観自体はみんながよく想像するような中世ファンタジーってやつだ。貴族とかもいるし、冒険者とかもいる。

 そんな世界だが、なぜかこの世界には大衆浴場がある。当然、男女別。


 ……勘のいい諸氏ならもうお気づきだろう。

 そう、透明である『インビジブル』であれば、覗き放題だと!!



 ◆◇◆◇◆◇



 そう考えていた時期も俺にはありました。というか実行しました。


 いやね、確かに覗き放題だったんだよ。まじで桃源郷だったよ。

 でも誤算があった。『インビジブル』の寿命、めっちゃ長い。


 つまり、飽きた。


 色々やりすぎて、飽きた。


 覗きだって飽きるほどやって、見慣れすぎてもう勃たなくなったし、スパイまがいのこととかも(勝手に)やりまくった結果、もうほぼ知らない情報はないレベルまできちゃったし、学園とかに忍び込んで勝手に授業受けたりした結果、もうあらゆるテストで満点取れるくらいになっちゃったし、魔法とか剣術とかもこっそり色々覗きまくった結果、使えない魔法や秘伝はなくなっちゃったし。


 要はもう、思いつく限りのできることはやりつくしてしまった。


 はぁ〜〜〜〜……暇。


 そんなふうに思いつつ、最近のねぐらである王立学園の鐘楼の上で適当に庭を眺めてると、なんかオロオロしてる女子生徒がいた。おかしい、この学園のことは知りつくしてるから俺が知らない生徒なんているはずがないのに……


 ということで調べた結果、彼女はどうやら元平民で、魔力量の多さに目をつけた貴族が養子にとって学園へ放り投げた子らしい。貴族の常識も知らない上に勉強にもついていけず、一人で勉強しようにもどうすればいいかわからずにいたらしい。


 俺は、彼女に目をつけた。暇つぶしに、彼女に助言をしてやろう、と。



 ◆◇◆◇◆◇



 どうしよう……もともとこじんまりしたパン屋の一人娘だったのに、急にこんなことになって……


 王立学園は、15歳になる貴族の子女が入学する学園だ。ここでさまざまな知識を身につけ、政治や社交で名を残す人物を育てるのが目的らしい。

 ……けれど、基本的に貴族様専用だから、元平民の私には敷居が高すぎる。


 勉強だって、幼少期から家庭教師をつけられていた人たち向けだから、学のない私には全くわからないし、マナーや常識だって知らないから、不用意に誰かに話しかけるわけにもいかない。大体の人は厄介ごとを嫌って近づいてこないし、これを義父上に訴えても取り合ってくれない。仕方がないので、人のいない裏庭で、ベンチに座って教科書を眺めて、間違えてもいいから問題を解く。こうしても全く理解はできないけれど、何もしてないよりは──


「そこ、大問1、3番じゃなくて1番だよ」


「へぁっ!?」


 突然背後から声をかけられて、驚きのあまりとび上がってしまう。バッと振り返ってみても誰もいない。


「そこの問題の解き方はねぇ」


「あのっ、どなた様ですか!?」


 つい姿の見えない誰かの言葉を遮ってしまった。もし高貴なお方だったりしたら、私の首は……


「あー……そうだね、まぁ学園に潜む怪異とでも思ってよ」


 えぇ……なんでそんなのが私に話しかけてくるの……?


「んで続きだけど、そこの問題はね──」


 なんか疑問がたくさん浮かんでくるけど、怪異さんの教え方は丁寧で、ものすごいわかりやすかった。


「……あの、明日もきていいですか?」


 気がついたら聞いてしまった。なんか、人と会話したのってものすごい久しぶりな感じがして、終わるのが惜しくなってしまった。


「お、もちろんいいよ。というか来なくても行くから。俺の暇つぶしのために」


 ……ふふっ、なんだそれ。


 少しクスリと笑ってしまったが、怪異さんは上機嫌そうにしていた。



 ◆◇◆◇◆◇



 いやー、なかなかいい暇つぶしになった!


 最初は平民ってことで、若干舐めてかかってたけど、あの子飲み込みがすんごい早いし、俺が1を教えれば10……とまではいかないけど3くらいなら理解してこなしてみせた。


 なんだあの子!! 天才じゃないか!!!


 しかもさ、「明日もきていいですか」って、願ったり叶ったりだよ!!

 優秀な弟子を持った師匠の気持ちってこんなんなんだろうなぁ、なんていうかすげー気持ちいわ。将来大物にでもなったら堂々と『こやつはわしが育てた』って言えるわけだし? まぁ俺『インビジブル』だけど。


 やー、ひっさびさに充実した日々になりそうだわ。もう今からカリキュラム組んどこっと。



 ◆◇◆◇◆◇



 それから私は、何を言ってるのかわからない授業中に、怪異先生の授業の復習をして、放課後に裏庭で怪異先生の授業を受けるっていう日々を過ごすことになった。


 相変わらず怪異先生は見えないし、名前も教えてくれないけど、それでも私に親身に付き合ってくれた。

 その成果が出たのか、最近では学園の授業にもついていけるようになってきたし、なんならその先の先まですでに終わっていたりしている。


 ……ただ、休み時間とかに怪異先生の授業の復習をしていたりすると、なんかキラキラした男の子が妙に話しかけてきたりして、とても邪魔だ。何人かの取り巻きがくっついてるし、『貴様、殿下の話を無視するなど不敬だぞ!』っていうから仕方なく応じてるけど、薄っぺらい話ばかりで楽しくもない。


 このことを怪異先生に相談してみたら、


「んー……んじゃ、逃げられるような魔法教えたげよっか」


 って、私に転移魔法と幻影魔法を教えてくれた。流石に難しかったけど、怪異先生の丁寧な指導のおかげで、十分に使いこなせるようになった。


 それからというもの、とっくに駆け抜けて復習にすらならない学園の授業は話半分に、怪異先生の授業を思い返したり予習したりして過ごし、キラキラたちが近づいてきたら幻影魔法と転移魔法で逃げるということを繰り返した。


 ……なのに、キラキラはどう嗅ぎつけたのか、私が放課後に裏庭に通い詰めていることを突き止めて、突撃してくるようになった。流石にそんな状態では怪異先生も出てこれないみたいで、本当にいい迷惑だった。だから、こっそりと怪異先生に伝えた。


「これから、私の部屋にきてくれませんか?」



 ◆◇◆◇◆◇



 どうしよう。


 なんか最近、あの子に変にキラついた野郎がまとわりついてるなぁと思ったらこの国の第二王子だったりしたが、それはこの際どうでもいい。


 問題は、あの子の部屋にお呼ばれしてしまったことだ。


 いやまぁ、確かにあの野郎のせいで授業も滞ってるし、ある意味都合良かったりするんだけど……


 数百年童貞の俺が、女の子の部屋に!?


 無理無理無理無理、まっちがいなく挙動不審になるわ。

 だってさ、あの子スンゲェいい匂いするんよ。授業やってると手元を覗き込む必要がちょいちょい出てくるんだけど、ふわぁ〜っていい匂いが漂ってくるんよ。

 まじでその度に俺、冷や汗かいてるからね? そんなん気取られでもしたら


『うわ……先生、私のことそんな目で見てたんですか……?』


 って言われて軽蔑した目で見られて一発アウトだよ!!!


 やだよもう、可愛い弟子に嫌われたら、俺まじで世界に絶望して何やらかすかわからんよ?

 こんなんでも一応、世界最強クラスの実力があるって自負してるし。なんせ魔王が復活した直後に倒したの俺だし。あの時は超ちょろかった……ってそういう話じゃなくて。


 はぁ………………仕方ない、こうなったら腹くくって行くしかないかぁ…………



 ◆◇◆◇◆◇



 学園から割り当てられた寮の部屋で、怪異先生を迎える準備をしていたら、不意に魔力の揺らぎができ、気配が1つ増える。


「やぁ……うん、きたよ」


 怪異先生の声が聞こえてきた。妙に声が固い印象を受けたけど……多分気のせいだと思う。


「ごめんなさい、部屋に呼びつけちゃって……」


「い、いやいいよ。あんな状態じゃまともに教えることもできなかったしね……じゃあ、今日の範囲を始めるとしようか」


 その日は何事もなく、怪異先生の授業は終わった。

 これからも私の部屋でお願いしていいかと聞いたら、「え、あ、うん、いいよ」って答えてくれたから、大丈夫だろう。


「じゃあ……明日は封魔結界とその対策について、としようか。それじゃ、また明日ねー」


 そう言い残して、怪異先生は帰っていった。



 ◆◇◆◇◆◇



「エレナ……なぜ君は、私のことをいつも無視するのだ……?」


 休み時間に、教室移動があるため廊下を歩いていたら、あのキラキラに捕まってしまった。本当にうざったい。私を壁に追い詰めて、逃げられないように傍を固めて……


「……どいてください。移動しなきゃならないんで」


 少し強い口調になってしまったけど、私はちゃんと言い返した。が、キラキラは離す気配を見せない。


「なぁ、私が何をしたというのだ……? なぜ私が話しかけているのに、いつも逃げるのだ……?」


 ……こいつ、なんで嫌われてるかすら知らなかったのか。


「だってあなた、私の事情とかも御構い無しに話しかけてくるじゃないですか」


「……? 私との会話よりも重要なものがあるのか?」


 こいつ……ナルシストか……こういうタイプは話が通じない。仕方ないから転移魔法で……あれ?


 ……魔法が、発動しない……?


「いつも逃げられてしまうから、今日は魔道具を使って封魔結界を貼らせてもらった。あと、人払いもしてある。だから、何としても今日は私に付き合ってもらう」


「ひっ……!」


 ズイズイと迫ってくる。だめだ、怖い。何をする気なんだ。なんで私に執着するんだ。いやだ、逃げたい。誰か、いない。なんで。こいつのせい。いやだ。離して。怖い。お願い。誰か、


「助け、て……」



「おどれ俺の愛弟子に何さらしとんじゃゴラァーーーー!!!」


 ドゴッ!!


「ぶべらっ!?」


「「「で、殿下ぁーーー!!!」」」


「え……?」


 突然、目の前のキラキラが何かに殴られたかのように吹き飛ぶ。取り巻きも皆、キラキラの方に駆け寄っていった。


「なぜか変なとこに封魔結界が貼ってあるなぁって見にきてみれば……俺の愛弟子に寄ってたかって……」


 怪異先生の声が聞こえる。私を、助けてくれた……?


「くっ……誰だ貴様、姿を見せろ!!」


 取り巻きの一人が声を上げる。が、怪異先生は姿を現さな──


「見せたくでも見せれねぇんだよボケが!! 俺ぁ『インビジブル』だからな!!」


「「「「「インビジブル!?」」」」」


 インビジブルって……確か、災害級のものすごい危険な魔物だったはず……姿の見えない魔物で、気取られることなく敵を暗殺する……確か、対処法はインクとかの色のついた液体を投げつけて、見えるようにするくらいって……


 ……いや、待って。そもそも普通のインビジブルは……魔法を使えなかった(・・・・・・・・・)はず(・・)……!


 でも、そんなインビジブルの中でも、唯一魔法を使える存在がいて……


「まさか……伝説の『不可視の悪魔』か!?」


「へ? 俺そんな風に呼ばれてんの??」


『不可視の悪魔』

 この国の歴史に深く関わっている魔物だ。

 なんでも、不正を働いた貴族の邸宅に忍び込んで、その証拠を王宮に忍ばせて摘発させたり、40年前に魔物の大群が街に押し寄せた時は、戦略級魔法を何発も使って撃退したり、10年前に魔王が復活したときは、その直後に塵も残さずに滅殺したり……


 そして、その行動全てにおいて、自らの関与をほのめかす何かを置いていったため、インビジブルかレプラコーンの仕業と考えられたけれど……結局正体を掴めなかったから、『不可視の悪魔』と呼ばれるようになったっていう……


 まさか、そんな伝説の存在が、私の先生だったなんて……


「……『不可視の悪魔』かなんだか知らないけど、私とエレナの逢瀬を邪魔するか!?」


 ……痛みから復帰したナルシストは、どうやらとことんバカみたい。取り巻きが流石に慌てて窘めてるけど、聞く耳を持ってない。


「逢瀬を邪魔するも何も、愛弟子はオメェのことをハナっから嫌ってるわ。ってかさっき助けてっていってたんに、まーだ好かれてるとでも思ったんか?」


「何をいっている、世の女性は私に惚れるものだろう?」


「「うーわぁ」」


 あ、怪異先生とハモっちゃった。でもこれは仕方ないと思うな……


「あーヤダヤダ、傲慢系ナルシストはこれだから……しゃーない、愛弟子」


「っ、はい!」


「あいつのこと嫌いだろう?」


「はいっ!!」


 即答したら、なんかナルシストが驚いた顔をしていた。アホか。


「んじゃ、あいつが近づけなくなるような魔法をお前にかけるけど、いいか?」


「もちろん、ばっちこいです!!」


「よっしゃ!」


 なんの魔法をかけるのか知らないけど……それなら大歓迎だ。


「バカめ、今は封魔結界を貼って……」


「あん? こんなもんな……【魔力(マナサーキット・)決壊(オーバーロード)】!」


 その瞬間、何もなかった空間から魔力がほとばしる。そして、大量の魔力に押された結界が、パリンと音を立てて割れてしまった。


「そんな……封魔結界だぞ……上級魔法のさらに上、あらゆる魔法を封じる超級魔法の結界だぞ……」


「あん? んなのただ魔力を押し込めてるだけだろうが。押し込める力よりも強く押し出せば普通にぶち壊せるっての。あ、これ明日の内容だから、ちょっと先走りってことでな愛弟子よ」


「あっはい」


 なんだろう……私の先生が規格外すぎてもう……


「さーてじゃあ、あいつらが近づけない結界を……」


「ま、待てっ!!」


 先生が私に魔法をかけようとしたところでナルシストが制止してくる。

 ……なんとなく、魔力の揺らぎを感じるとともに、そうしなきゃ行けないような気がして……


「うっそだろ言霊使いかよ……そら世の女性たちも落ちるわなぁ……」


「な、なんのことかは知らないが、エレナがなぜ私を嫌うのかを教えてほしい!」


 ……今更それを聞くのか。もう何をしても遅いというのに。


「……不敬とかでしょっ引いたりしません?」


「しない! 我が名に誓おうじゃないか!」


 それが一体どれだけの効果があるのか知らないけど……それなら。


「まずずっとキラキラして目にうざい。魔法科なんだか知らないけど視界に入るとチカチカして痛くなるからほんとにやめてほしい。それと私の都合も考えずに押しかけてくるのがうざい。私だってやることあるし、延々私の興味ないことについて語られてもはいそうですねとしか言えないし。それと傲慢すぎてうざい。もっと謙虚な心を持ったら? 世界はあなた中心に回ってるわけじゃない。そろそろ自覚したら? あとは──」


「ま、待て待て愛弟子よ! あいつ燃え尽きてるから!!」


 あ、ほんとだ。真っ白になってる。取り巻きが必死に慰めてるけど耳に入ってないみたい。


「……まぁいいです。ある程度スッキリしましたし。先生、近づけなくなる魔法かけてください」


「あ、うんわかった……【嫌厭結界】」


 …………何も起きない?


「「「「「ぐわああああ!!!!」」」」」


「ひっ!?」


 急にナルシストとその取り巻きたちが苦しみ出した。な、なんだあれ……


「【嫌厭結界】はね、特定の相手が半径5m以内に入り込むと、その相手の痛覚を数百倍に強化するんだよ。だから、少し服が擦れるだけでもかなりの激痛になってるんじゃないか?」


 うわぁ……なんてえげつない……でも、これで付きまとわれることもなくなったかな。


「ありがとうございます、先生!」


「いやぁ、これくらいなんてことないさアッハッハ!」


 姿は見えないけど、ものすごい上機嫌そうだ。


 悶絶しているバカどもを置き去りにして、私は本来の目的地である移動先の教室へと向かった。



 ◆◇◆◇◆◇



 いやぁほんと、封魔結界なんていう中級下位魔法(・・・・・・)が学園で使われるとは思わんかったから覗いてみたら……あんなことになってたとはなぁ。学園じゃ初級上位魔法(・・・・・・)までしか習わんのにその1個上が使われてちゃ、そりゃあ不審だろ?


 …………そういえば、なんでこの学園じゃ初級上位魔法を上級魔法と偽って(・・・・・・・・)教えている(・・・・・)んだろうなぁ……魔法文化もここ数百年で廃れてきたってことか……


 まぁ愛弟子にはいずれ、戦術級・戦略級の広範囲殲滅魔法まで教えるつもりだから些細な問題だな!!



 ◆◇◆◇◆◇



「へぇ〜、そんな人が大賢者様のお師匠様だったんですねぇ〜」


「まぁ人じゃないけどね……正直、何考えてるかわからないような人だったよ。私にいろいろなことを教えてくれたけど、暇つぶしだーっていって何も見返りを受け取ろうとしなかったし。多分今も気まぐれで生きていると思うよ」


「ほへぇ〜、不思議な人ですねぇ〜。大賢者様の若い頃の話が聞けてよかったですよぉ〜」


「こら、私はまだ27歳よ!…………まぁ、今頃あの人は、また誰かに指導をつけてたりするんじゃない?」



 ◆◇◆◇◆◇



 はぁ〜〜〜〜暇だ。


 愛弟子(エレナ)も卒業して、なんか超有名人になってるし……まぁ俺の魔法系知識は全部伝授したし、なんだかんだで強かな娘だったから大丈夫だろ!


 問題は俺の暇なんだけど……お、裏庭に人影が……


 ……ふぅん、今度は剣の腕を認められて編入した元平民か。みたところ、まだまだ伸び代はあるが……やっぱりぼっちっぽいなぁ。


 よし、稽古つけてやるか!


「なぁ、剣を持つ時は──」





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