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剣の師匠ツカハラ

 困った。

 魂を元に戻す方法がわからない。通常なら魔法使い仲間に頼ったり、あるいは全国魔法協会に連絡し助けてもらうのだが、ここは異世界だ。連絡手段がわからない。


「あの、ここは何というところなのですか?」


 まずは情報収集から始めることにした。ここはどういう所でゴショサマとは何者なのか。状況を把握し、帰る手立てを探すのだ。


「はぁ、伊勢国でございますが…」


 ゴショサマの妻が戸惑いつつも質問に答えてくれた。


「イセノクニ……。ではゴショサマ、えっと、私は普段はどんな仕事をしているのですか?」

「仕事? 御所様の仕事と言いましても色々と多くて、一揆の鎮圧したり、国衆たちの争論の仲裁したり、神宮様からの訴えを受けてご神領を押領した部下に事情聴取をしたり……なぜ、そんなことをお聞きになるのです?」


 なんだかよくわからないが、ゴショサマは忙しく、ある程度の地位のある人物のようだ。この館にいれば食べるものや寝床に困ることはなさそうだが……。しばらくはゴショサマとして生活せねばならない。上手くやっていけるだろうか。



 ◇

 次の日、ある人物がゴショサマ(シオン)を訪ねてきた。


「塚原先生が御所様にお会いしたいとおっしゃっています」


 ゴショサマの家来の男がそう伝えてきたのはシオンが朝ご飯を食べ終えて休憩していた時だった。ちなみにこの国の食べ物はシオンの口に合わず少し困っている。


「ツカハラ?」

「ゴショサマのお師匠様ですよ。お忘れなのですか」

「師匠? 何の?」

「剣のお師匠様です」


 剣? ゴショサマは剣を習っていたのか。ということは、騎士の家柄なのか。

 とにもかくもツカハラ先生に会ってみることにした。


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