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37話 鉱山

錬金術ギルドを出て私が向かった先はダンジョンだった。

ダンジョンに入る時の転移、あれが使えないかと考えたのだ。


「ダンジョンだからって言われたら終わりだけど...何かしらはあるよね?」


もし転移アイテムに使えなかっとしても、ダンジョンのアイテムは有用だろう。

そんな訳でダンジョンを探していたのだが...


「なかなか見つからないね...」


他のプレイヤーが入ると消える等の仕様があるのかもしれないが、ダンジョンはなかなか見つからない。

初めはリベンジのため沼で探していたが、全く見つからないので今は草原を探している。

理由は鷹の目が使えるからだ。


「鷹の目!...あ、あった!」


何度目かわからない程使った鷹の目についに渦が映った。

他の人に取られないうちに急いで渦の中へと駆け込む。


「それじゃあ、ダンジョン攻略頑張るぞー!」


無事渦に入った私が転移した場所は薄暗い洞窟の中だった。

天井には壊れかけだがランプがあるので視界に問題はない。


「洞窟はテンション上がるね。やっぱりモンスターはゴブリンかな?」


そんなことを言いながら洞窟を進んでいくと、予想通り道の先からゴブリンが歩いてきた。

ゴブリンは私を見つけると汚い鳴き声をあげ、私に走りよると手に持った棍棒で殴りかかってくる。

とりあえず短剣で棍棒を受け止めようとすると大した抵抗もなく棍棒が切れ、頭に棍棒の先が落ちる。


「痛っ!今度はこっちの番だよ!」


ゴブリンが棍棒を振り下ろしているのでがら空きの首に短剣をかき切る。

それだけでゴブリンは倒れ、魔石を残して光の粒になって消えていった。


「あれ、死体が残らない?...まあ、ゴブリンを解体しなくて良かったということで」


解体で素材が手に入らないことは残念だが、ゴブリンを解体しなくて良かったと思い直し、魔石を拾うと道を進んでいく。

道はかなり枝分かれしていたのでしらみつぶしに道を調べながら先へと進んでいく。

ゴブリンはいく先々で出てきたが弱かったので、特に何もなく探索は進んでいった。


「うーん、意外と何もないね...」


このダンジョンは鉱山のように見えるのでツルハシ等があれば鉱石が採れるのかもしれないが、残念ながらそんなものは持っていないので素材は今のところゴブリンの魔石しか採れていない。


「ツルハシも作らないとかぁ...あ、斧も作った方がいいのかな?」


徐々に作りたいものが増えてきているので、そろそろ作りたいものを何かにまとめようかと考えていると、通路の先にいかにも何かありそうな箱が置いてあった。


「おおー宝箱!...ミミックとかじゃないよね?」


RPGだと定番だが、通路の先にポツリと箱が置いてあると違和感を感じる。

しばらく箱の前で開けるかどうかを悩み、骨を使って遠くから開けることにした。

骨の先端で箱の蓋をついて開けようとするが、なかなか上手くいかない。

仕方ないので少し近づいて短剣を蓋の隙間に差し込んで開けることにする。


「よし、入った!」


無事短剣が蓋の隙間に入ったのでゆっくりと蓋を開ける。

すると、中から触手が飛び出してきた。


「...うん、知ってた」


予想していたので素早く後ろに下がり触手を避ける。

少しは宝箱かと期待していたので残念だったが、ミミックの素材は色々と使えそうなのでまあ良しとしよう。

ミミックは触手をしまうと勢いよく蓋を開け、中の闇を覗かせる。

そして、その闇からいくつもの球が打ち出された。


「わわっ!?」


狭い洞窟の中だったので避けることはできず、構えていた短剣にあたったを除いた全てが体に当たる。

衝撃でよろめいた私の表情は喜びに染まっていた。


「これは魔法だよね!つまり素材が手に入れば魔法を使える!」


私はそう言ってミミックに走りより、攻撃してこようとした触手を切り裂くと闇の中に短剣を突き入れる。


「ゲッ!ゲゲゲッ!」


短剣は闇の中のミミック本体にあたったようで、ミミックはどこぞの妖怪のような叫びをあげると闇から3本の触手を出し、めちゃくちゃに振り回し始める。


「むむむ...これはダメージ覚悟で行くしかないかな。回復!」


攻撃を受けながら後ろに下がり様子を見てみたが、動きが止まる様子はなかったのでHPを回復させてミミックに突撃する。

暴れる触手を体で受け止めミミックの前に着くと、短剣を再び闇の中に入れて動かす。

ミミックと体力の削り合いだ。


「回復!...使えない!?再生!後ラムネ!」


ミミックがなかなか倒れないので再び回復を使おうとするが、MPが足りないようで発動しない。

それならと再生を使いラムネを食べると、体が薄水色の光に包まれ、触手に叩かれている場所からは緑の泡が出始める。


「ふう...MP回復アイテムも必要だね...」


HPを回復させた私はそう言いながらも手は止めずにミミックの中をかき混ぜていく。

2個目のラムネを食べてしばらくして、ミミックはついにその体を光の粒に変えた。

どうやらこのダンジョンの敵には解体が使えないようだった。


「さて、ドロップアイテムは...箱と魔石?」


光の粒が消えた後、そこに残っていたものはミミックが入っていた箱と魔石だった。


「魔石だけで魔法に...ならなそうだよね。箱は何に使えばいいか検討もつかないし...はぁ」


残念ながら魔法が使えるようになるのはまだ先のことのようだった。

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