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27話 リベンジ

受付で部屋を取った私は、早速武器の作成を始めていた。


「とりあえず、素材を魔石を使って強化しますか」


鍋に魔石と素材を入れ、一つずつ強化していく。

10分程で、無事に素材の強化は終わった。


「さて、これもやってみる?」


そう言いながら私が取り出した物は折れた短剣だった。

武器の魂を受け継ぐ...なんて考えではなく、単に捨てる宛がないからだ。

ダメだったら溶かして使おうと考えながら、私は魔石と共に折れた短剣を入れる。

すると、予想に反して液体の色は白銀に変わった。


「おおー。強化の引継ぎとかに使えるといいんだけど、どうかな?」


強火で煮込んでいくと、鍋から大きさが増し淡く光を放つようになった魔石が出来上がった。


「それじゃあ、早速鑑定を...」


________________________

弱点特攻の武器石


武器の作成に使用すると、弱点特攻を付与できる石。

執拗に弱点を狙っていた武器の記憶が現れている。

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執拗に...

何となく執拗って嫌なイメージがあるよね。

それは置いておいて、弱点特攻は弱点に攻撃した時のダメージが上がるっていう考えでいいよね?

なかなかいいものが出来たんじゃないかな?

それじゃあ、短剣作っていきますか!

私は武器石をしまうと炉に歩いていく。


「ふふふ...今度こそは成功させてみせるよ!」


炉がしっかりと熱せられたことを確認し、私は鉄を入れる。

しばらくして赤く染まった鉄を取り出し、槌で叩いていく。

どこかのサイトで折りたたんで鍛錬する...と書いてあったので、再加熱する時に折り重ねて叩き直すことを部屋にベルの音が響くまで続ける。


「やっぱり鍛治は時間かかるね...」


そう言いながら部屋を2時間延長してきた私は作業を再開する。


「後は形を整えて...」


鍛錬した鉄を熱し、叩いて形を整えていく。

前回の経験もあってか、しばらくして剣と言えなくもない程度のものが完成した。


「出来たっ!後は削って...穴を開ければ...」


細部を整えるためにヤスリをかけていく。

だいたいの形を整え終わり、錐のようなもので柄にはめ込む部分に穴を開ける。

これで刃の部分は完成だ。


「次は持ち手だね」


持ち手は前回と同じように木を削って形を作る。

それができると二枚の板で刃を挟み込み、穴に棒を通して固定する。

形が出来たら革を巻き付けて釘で止めれば完成だ。

釘で見栄えが悪くなっているが、それ以外の留め具は見当たらなかったので仕方ない。


「それじゃあ、錬金していきますか!」


完成した短剣を武器石と鍋に入れると液体が銀色に変わったので、強火で煮込んでいく。

すると、魔法玉と同じように模様が浮かび上がってきた。


「えっとこれは...こう!」


魔法玉よりは難易度が低く、無事に1度も間違えることなく錬金は終わり、短剣が完成した。


「さて、上手くいったかな?」


________________________

鋼の短剣


装備可能レベル:1以上

耐久力:500/500


弱点特攻(小)

華奢


弱点に対する攻撃の威力が上がる短剣。

弱点攻撃に特化しているため若干耐久力が低くなって

いる。

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「これは成功でいいよね!」


耐久力が低くなっているようだが、自分のミスのせいではなさそうなので成功と言っていいだろう。

ちなみに大きさは前の物とほぼ変わらなかったので、鞘は新しく作らなくても大丈夫だった。


「短剣は上手くできたから、服も上手く作りたいね」


しばらく短剣を見て満足した私は服の作成を始める。

まずは、自分の体に布を合わせて確認しながら、布を切っていく。

動きやすいように上はTシャツを下はハーフパンツを作る予定だ。

Tシャツの布を切り終わると、できるだけ綺麗に見えるように縫い合わせていく。

ミシンが使えたら楽なのだろうが、もちろんそんなものはないので全て手作業だ。


「模様とかつけてみたいけど...失敗しそうだしやめておこうかな」


一瞬刺繍に挑戦しようかとも思ったが、流石に失敗する未来しか見えなかったので断念する。

しばらく布を縫い合わせ続け、シンプルなTシャツが完成した。


「かなりシンプルだけど、いい出来じゃないかな?それじゃあ、ハーフパンツも作りますか」


錬金する前に作業を終わらせようと、続けてハーフパンツの作成に入る。


「...この布じゃダメだね。違う布を買わないと」


少し考えて、私は新しい布を買いに向かう。

シルキーワームの布だとイメージに合わなかったのだ。

素材売場でデニム風の生地を見つけたので、ウエストを調節するための紐と合わせて買う。

部屋に戻ると、Tシャツと同じように体に合わせて切り取り縫い合わせていく。

形が出来上がると、見栄えを良くするためにポケットをつけて完成だ。


「後は錬金して...」


鍋に入れると、夏のイメージが強いからか両方とも爽やかな青へと液体の色が変化した。

その後は特に何もなく、無事に制作は終わった。


「さて、性能はどうかな?」


________________________

シルキーワームのTシャツ


装備可能レベル:1以上

耐久力:300/300


シルキーワームの布で作られたTシャツ。

通気性、伸縮性が高い。

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クラウドフラワーのハーフパンツ


装備可能レベル:1以上

耐久力:350/350


クラウドフラワーの布で作られたハーフパンツ。

とても丈夫である。

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「これは防具じゃなくて完全にオシャレアイテムだね」


どうやら、防御力は全く期待できないようだった。

しかし、初心者装備から抜け出せたし、オシャレなのでよしとしよう。


「それじゃあ、装備も整ったし牛にリベンジしに行きますか!」


私は手早く着替えると草原へと歩き始めた。

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