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21話 出会い

浮かび上がってきた水晶を手に取り、鑑定に向かう。


「さて、どうなったかな?」


________________________

浄化された水晶


魔力に汚染されていたものが浄化された水晶。

周囲の力を吸い取っているようだ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


フレーバーテキストを見て、ある考えが頭をよぎる。

...嫌な予感がするんだけど。

これ、急がないと何か別のアイテムに変わっちゃうんじゃない?


「...何か使えそうなアイテムはあるかな?」


改めてウエストポーチの中を調べてみる。

すると、森で採った植物が見えたので鑑定をしてみる。


「そういえば、これ鑑定してなかったね」


________________________

月光草


満月の日にだけ花が咲く珍しい草。

花が咲いていない状態ではなんの効果も持たない。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


つまり、花が咲くと何かの効果があると。

今度誰かに聞いてみようかな。

興味深い素材ではあったが残念ながら今は使えないようなので、再度ウエストポーチを調べる。

すると、底から潰れた睡蓮の茎が出てきた。


「睡蓮取りに行きますか!」


潰れた睡蓮を見てウエストポーチに再生効果がついたことを思い出し、睡蓮を取りに行くことを決めると部屋を出て、時間を延長し沼へと走る。

5分程走ると、沼へとついたのだが何か様子がおかしい。


「あれ、人がいるね」


やはり他のフィールドよりは少ないが、前に来た時よりは遥かに多いプレイヤーがいたのだ。

しかもほぼ全員がスライムを握り潰しているように見える。


「...ストレス発散?」


そう思ってからしばらくして、自分と同じようにスライムの死体を手に入れようとしていることに気がつく。

おそらく、スライムの死体かアイテムボックスの情報が出回ったのだろう。

まあ、睡蓮を取りに来た私には関係ないことなので、爆散するスライムを眺めながら睡蓮を探し始める。


「うーん...やっぱりなかなか見つからないね」


しかし、しばらく探してみるが睡蓮は見つからない。

前来た時も睡蓮はなかなか生えていなかったため、採取するプレイヤーもいる今ではさらに見つかりにくくなっているのだろう。

それでも諦めず歩き回っていると、1人のプレイヤーの足元に睡蓮が咲いているのが見えた。


「...とりあえず声をかけて、貰えるか確認しようかな」


幸い、そのプレイヤーは睡蓮を取らないでいたのでまだ取らない可能性もある。

そう考え、プレイヤーに近づき声をかける。


「すいませ...「ひゃっ!?」」


プレイヤーの悲鳴と共に、液体が顔に飛んでくる。

どうやらそのプレイヤーはスライムを握り潰している最中だったようだ。


「すいません、もうちょっと考えてから声をかけるべきでした...」


そう謝って、周りでスライムを握り潰しているのを見ていたのに、スライムを潰しているという考えが抜けていたことを反省する。


「気にしないでください!私、1時間前ぐらいからやって全く成功してないので、どうせ今回も失敗してましたから!ところで、どうして話しかけてきたんですか?」


自虐するように笑いながら彼女は言う。


「足元の睡蓮を採らせていただけないかな...と。もちろん採る予定だったら大丈夫なので」


「綺麗ですよねー私はいらないので、どうぞ持って行ってください」


そう言って彼女は睡蓮から離れる。


「ありがとうございます!」


私はありがたく睡蓮を採取させてもらうと、ウエストポーチにしまう。


「あ、もうアイテムボックスを作ってるんですか。すごいですね!スライムを潰すコツとか教えて貰えませんか?」


それを見て彼女はそう言う。


「いいですよ...と言っても感覚的なことなので...あ、このスライム使わせてもらいますね」


かなり感覚でやっていたので、近くにいたスライムを手に取り実際にやりながら言葉にしていく。


「えっと、最初はすごく割れやすいので本当に少しだけ力を入れます。しばらくは徐々に力を大きくしていけば大丈夫です。中身が見た目と同じぐらいになるとまた割れやすくなるので力を弱めて...あ」


手の感覚を頼りに力を入れていくが、力を弱めるのが遅かったようで、スライムは爆発してしまう。

私はもちろん私の手元を見ていた彼女も一緒に濡れてしまった。


「すいません、ダメでした...」


「全然大丈夫です。というか、教えてくれてありがとうございました!あの、良かったらフレンドになりませんか?」


彼女はそう言ってウエストポーチから木の板のようなものを取り出す。


「...えっとそれは?」


おそらくフレンド機能があるアイテムなのだろうが、見た事のないアイテムだった。


「これは掲示板を見たり、メッセージを送れるようになるアイテムなんですけど...もしかして持ってないですか?」


「も、持ってないです...実は...」


私は彼女にアイテムを持っていない理由を話す。

フレンドができるとは思ってもいなかったので、誰にも迷惑をかけることない縛りだと思っていたが、その考えは甘かったようだった。


「そうなんですか...それじゃあ、アイテムが作れた後に会えたらフレンドになりませんか?あ、今更ですが私はクウです!だいたいこの時間にはログインして、色々なフィールドでアイテムを集めてると思います」


「それじゃあ、アイテムを作れたら探しにいきますね。それじゃあまたー」


「色々とありがとうございました!アイテム作り頑張ってくださいー」


そう言ってクウと別れ、錬金術ギルドへと戻り始める。

何となく話してて落ち着く人だったね。

次に合う時までには連絡アイテムを作らないと...

けど鑑定アイテムも欲しいし...

作りたいものが多すぎるよ〜!

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