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19話 理由

街がここにできた理由?

それが大事な話だとは思えないんだけど...

そんな考えを悟ったのか、店員さんは言う。


「あまり重要ではなさそうだと思いましたか?ですが、ここに街ができた理由は錬金術師にとっては重要なことなんですよ」


錬金術師にとっては?

つまり錬金術に関係があると。

大事じゃなさそう何て思ってすいませんでした。

そう思いつつ、私は頷いて理由が重要なことを理解したことを伝える。


「では何故この場所に街が作られたのかというと、この街の四方にある地形から取れる素材で、ある5つのアイテムを作ることができたからなんです」


5つのアイテム?

そんなことを言われると作りたくなるよね!

どんなアイテムなのかな?


「そのアイテムはアイテムボックス、鑑定アイテム、転移アイテム、連絡アイテム、そして魔法玉です」


つまり、ゲームでよくある機能を集めたってことかな?

さすが始まりの街だね。


「さらに、魔法玉以外のアイテムはそれぞれの地形の素材だけで作ることができたんです。魔法玉も込めるスキル以外は墓地だけで作ることができますしね。そんな理由からこの街はここに作られたのです」


「なるほど、そうだったんですか...」


ありがたい情報だけどちょっと物足りないような気が...

今まで作ろうと思っていたものなので作れることがわかったことは嬉しいが、必須アイテムなのでなんとか作れるだろうと予想していたため、あまり驚きはない。


「さて、ここからが本題です」


そう考えていると、店員さんがそう言った。

あ、まだ続きがあったんだね。


「この5つのアイテム全てを作成すると...」


「作成すると...?」


店員さんが言葉を止めたのでそう言う。

まあ、お約束だろう。


「錬金術ギルドの局長から『未知への啓示』が貰えるんです!」


「未知への啓示?」


はっきり言ってどんなアイテムか全くわからないし、そもそもアイテムなのかな?


「未知への啓示は作りたいアイテムの詳細を書くと、作成に必要なアイテムを教えてくれるアイテムなんだ。これを手に入れることは全錬金術師の夢なんだよ」


おお〜

それがあればどんなアイテムでも素材はわかると。

...つまり、あのアイテムの素材もわかるんだ。

それはなんとしてでも手に入れないとね!

サービスが始まる前に決めた作りたいアイテムのことを思い出す。

それと同時にふとあることが思い浮かんだ。


「5つアイテムを作るだけなのに全錬金術師の夢なんですか?」


5つアイテムを作るだけなら長くても数ヶ月あればできるのではないかと思える。

必要なアイテムの1つであるアイテムボックスを作っているので余計にそう感じているのかもしれない。


「言ってなかったけど、1ヶ月以内に作らないといけないんだ。ギルドに入る前に錬金術をしていたことがある人は対象外だからなかなか難しい条件なんだよ」


ゲームで1ヶ月以内だから、現実世界だと・・・後8日くらい!?

ゲームは現実の約3倍の速度で進んでいるため、現実では後8日あるかどうかと言ったところだろう。

これは急がな...今からログアウトするんだったね。

急いでもしかたないし、ゆっくり話を聞きますか。


「なるほど...他に貰える方法はあるんですか?」


「時々イベントを開催しているから、その時にいい成績を残せばもらえたはずだよ」


イベント!

これは楽しみだね!


「僕の話はこれで終わりだよ。未知への啓示がもらえることを祈っているよ」


「話を聞かせてくれてありがとうございました!未知への啓示が貰えるようにがんばります!」


私はそう言うと厨房から部屋に戻り、ログアウトした。


◆◆◆◆◆


次の日、学校から帰ってすぐにログインした私は錬金術ギルドへと走っていた。

昨日の話の中で魔法玉も込めるスキル以外は墓地の素材で作れると聞いたからだ。

錬金術ギルドへつくと、空いていた受付に走り込んで言う。


「すいません、部屋を借りたいんですが!」


「海月さん、危ないので走らないでくださいね。それにしてもこんなに急いで何かあったんですか?」


ミルさんが手を動かしながら言う。


「すいません。ちょっと急がないといけないことがあって...」


ティアちゃんの治療と未知への啓示...

もちろんティアちゃんの治療が優先だよ!

もし、未知への啓示と魔法玉が関係していなかったらとも考えるが、もし関係していなかったとしてもティアちゃんの治療を選ぶ。

NPCだとしてもこの世界で必死に生きている人間なのだ。


「そうですか、応援していますよ」


ミルさんはそう言って私に鍵を手渡す。


「ありがとうございます!」


私は鍵を受けとると、早歩きで部屋へと向かった。

部屋に着くと、素材を広げてフレーバーテキストを見返す。


「魔力が込められていると汚染されている...あ、わかったかも!」

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