表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/62

17話 縛り

「それじゃあ、鑑定からしていきますか」


私は錬金術ギルドに着くと部屋を借り、採ってきた素材の鑑定を始めた。

いちいち部屋をとって、鑑定してから錬金だと時間がかかるからそろそろ鑑定アイテムを作りたいね。

まあ、今は使えそうな素材も見つけられてない訳だけど...

こんなことを考えているから時間が足りなくなるのだと思考を切り上げ鑑定に集中する。


「まずはこの骨からっと」


そう言ってウエストポーチから取り出した骨を水晶に当てる。


________________________

スケルトンの骨


スケルトンの骨。

魔力に汚染されている。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


魔力に汚染されている...

また浄化しないといけないアイテムが増えたね。

それじゃあ次!

ウエストポーチから適当にアイテムを取り出すと汚染された水晶が出てきた。


「さて、何かヒントがあるといいんだけど」


フレーバーテキストにヒントがあることを期待して鑑定する。


________________________

汚染された水晶


魔力に汚染された水晶。

薄く何かの模様が刻まれている。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「もしかしてこれはヒントかな?」


模様を探すため水晶を注視すると、うっすらとだが確かに模様が見えた。


「うーん...どこかで見たことがあるようなないような?」


十字と円が組合わさったその模様はどこかで見たことがある気もするが、しばらく考えても思い出すことはできなかったので鑑定を再開する。


________________________

ゾンビの骨


ゾンビの骨。

魔力に汚染されている。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


これもかぁ...

汚染された素材多くない?

次!


________________________

ゾンビの魔石


ゾンビの魔石。

魔力が込められている。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


これは魔力が込められている?

...汚染されているのとどう違うのかな?

よくわからないし、とりあえず次!


________________________


なんの変哲もない石。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


あ、石だ。

なんでこれを拾ってきたんだっけ?

思い出せない...

次行きますか!


________________________

スケルトンの魔石


スケルトンの魔石。

魔力が込められている。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


ようやく出てきた...

魔石を鑑定すること約10回、ようやくスケルトンの魔石が見つかった。

スケルトンの魔石は一応採っておこうと1個だけ採っていたので、探すのに時間がかかってしまった。

予想はしてたけどゾンビとほとんど同じだね。


「それにしても石以外魔力に汚染された素材しかないって...これじゃ流石に水晶を浄化するのは出来なさそうだよね...」


とりあえず森に行って植物を探して、それでもダメなら仕方ないし教会に行きますか。

できることならあの教会には行きたくないなぁ...

全財産で聖水を売ると言っていた神父を思い出し、あそこには行きたくないという思いが高まる。

それじゃあさっそく森に...

いや、その前に少し素材を売っていきますか。

そう決めた私は鍵を持って受付に向かう。


「部屋使い終わりました。ありがとうございました」


受付に向かい、いつも通りミルさんに鍵を返す。


「お疲れ様でした。今日は早かったですね」


「今日は素材の鑑定だけで錬金をしなかったので」


「もしかして、鑑定アイテムを持っていないんですか?近くにあるヘディンの魔道具店に銀貨1枚で売っていますよ」


鑑定アイテムって売ってたんだね。

いや、街をあんまり探索してない私が悪いんだけど...

せっかくここまで買わないできたし、自分で作りますか!

こう、縛り的な?


「私、店売りのアイテムを使わないようにしてるので...」


少し間を置いてそう答える。

正確に言えば、錬金術で作れそうなアイテムは店売りを使わないなのかもしれない。

そうすれば素材を買うことはできるからね。


「そうなんですか。差し出がましいことを言ってすいません」


ミルさんは少ししゅんとした顔でそう言う。


「全然大丈夫です!というか教えてくれてありがとうございました」


「お役に立てたならよかったです。これからも頑張ってください」


「はい、ありがとうございます!」


私はそう言うと、錬金術ギルドを出て森へと走り出した。


◆◆◆◆◆


「海月さん...でしたか。これから面白いことになりそうですね。フレミアさん、報告に行ってくるので少しここお願いします」


私がいなくなった後、ミルさんはそう言って受付の奥へと歩いていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ