10話 回復薬
「鹿肉が銅貨5枚、皮が大銅貨1枚、蜘蛛の殻が2枚で大銅貨2枚、脚は8本で大銅貨1枚で合計大銅貨4枚と銅貨5枚だな。売るか?」
「はい、お願いします!」
ギルドに戻った私は買取所に行き、採ってきた素材を買い取ってもらっていた。
「ほれ」
「ありがとうございます。また来ますね!」
これでようやくお金が手に入ったね。
それじゃあ、回復アイテム作りといきますか!
私は取引所を出て受付へと向かい、部屋の使用許可をとる。
「それじゃあ、素材の鑑定から始めますか」
ウエストポーチから採ってきた植物を取り出し、水晶にあてていく。
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トリポポ草
生命力が高く、どこにでも生えている草。
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これは使えなさそうかな。
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カタリコ草
空気が綺麗な森に生える草。
生態系調査の指標になる。
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これも回復アイテムには使えなさそうだね。
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ミルム草
動物が好んで食べる草。
何故かモンスターは食べない。
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これは何かに使えそうな気もするけど、回復アイテムには使えないかな。
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フィリン草
通称薬草。
食べるとHPを回復させるが不味い。
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これは使えそうだね!
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モゴグ草
食べると毒状態になる草。
毒を持っている生物の好物。
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これは、投擲アイテムとかにできるかな?
次は.....
しばらくして採ってきた素材の鑑定が終わったが、残念ながら使えそうな素材はフィリン草だけだった。
「それじゃあ、色々と試してみますか!」
素材の鑑定を終わらせた私は回復アイテムを作り始める。
「とりあえず、水と一緒に錬金してみますか」
部屋にあった水道のようなところから水をコップに注ぎ、フィリン草と鍋に入れる。
しかし、液体の色は変わらなかった。
「ダメかぁ.....それじゃあ次はすり潰して水に溶かしてみる?」
鍋からフィリン草を回収し、漫画に出てきそうな器具を使ってフィリン草をすり潰す。
それをコップの中に入れて水と混ぜ、鍋に入れるが液体の色は変わらない。
「これもダメかぁ.....結構いいアイデアだと思ったんだけど.....あ、これ回収出来ない!.....まあ、大丈夫だよね?」
入れた水が回収できないことに気が付くが、大丈夫だろうと思いこみ作業を続ける。
「次は乾燥させて.....これもダメ?もしかして量が足りてない?じゃあ、一気に5枚使って.....ダメみたいだね」
しばらく試行錯誤を繰り返すが結局成功どこか液体の色が変わることすらなかった。
「.....」
しばらくフィリン草が漂う鍋を見た後、私は追加の素材を買うために素材売場へと向かった。
「素材を買うなら、ちょっとやりたいことがあるんだよね」
素材売場でフィリン草を買い足した後、部屋の利用時間を2時間延長して、私は宿屋へと向かった。
「すいません、砂糖と檸檬とコーンスターチ、重曹ってどこで買えるかわかりますか?」
宿屋に着いた私は宿屋の店員さんにそう聞いていた。
流石にクエン酸はないだろうと思い聞かないでおく。
「砂糖と檸檬はわかりますが、コーンスターチと重曹?申し訳ないですがわからないですね」
コーンスターチと重曹は知らないみたいだね.....
一応片栗粉でも聞いてみますか。
「それじゃあ片栗粉はどうですか?」
少し考えて店員さんが言う。
「片栗粉.....もしかするとどうゆうものか言っていただければわかるかもしれません」
「すいません、ありがとうございます。片栗粉とコーンスターチは水とかに溶かしてとろみをつける時に使う食べ物で、重曹はパンを膨らませたり、水に入れるとシュワシュワするものなんですが、どうですか?」
「ああ、ジャガ粉とシュワウダーのことですね。少しお分けしましょうか?」
ジャガ粉とシュワウダー!?
じゃがいもの粉でジャガ粉?
シュワウダーは.....シュワシュワするパウダーでシュワウダー?
ジャガ粉はともかくシュワウダーはちょっと適当すぎるんじゃないですか運営さん.....
あれ、今分けてくれるって言ってた?
「本当ですか、ありがとうございます!どのぐらい払えばいいですか?」
主にシュワウダーのインパクトで少し思考が持っていかれたが、その後ろの言葉で現実に引き戻される。
「いえいえ、お金はいりませんよ。その代わりと言ってはなんですが何を作るか見せて貰っても?」
「もちろんです!キッチンを借りてもいいですか?」
「はい、どうぞこちらへ」
私は店員さんに連れられ、キッチンへと入っていった。




