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止まる所を知らぬ悲運  作者: ささみ
止まる所を知らぬ悲運
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回帰、

「……結局か」


「ご要望通りに変えてやっちょるんじゃがのう……」


パン! という破裂音とともに、後部が揺れ、車体の制御が利かなくなってしまった。スリップした車体は勢いそのままにガードレールに突っ込んだ。遠心力でかかるGや、エアバッグに守られたとはいえ物凄い衝撃が加えられた胸部の痛みから、意識が今にも飛びそうになる。ボンネットからチラチラとした火が漏れ出ている。早く逃げなければ。…………どこへ逃げるんだ? 外に出ても殺されるだけだろう。俺はもう、詰んだんだ……。


「お主大丈夫か?」


「そろそろ死ぬよ」


「それは面白くないのぅ。困るのじゃが」


「ははっ、最後までそれかよ……」


「お主があまりに信用してくれんからなぁ、どうしようかのう。お主自身に過去を変えさせてやろうかのう」


「そりゃぁいいな……」


「で、まだあと一つ残っておるがどうするんだ?」


「……そうだなぁ、貧乏な家庭に生まれ変わりたいなぁ……金を持ったら人間目が眩んじまう、金が無くなったら人間見境が無くなっちまう。元から金が無かったら、そんな出来損ないにはなんねぇんだよな……」


「そうかそうか。それが最後の願いだな。では、叶えて来るがよい……」







300馬力の轟音が車内にまで響いておる。深夜2時過ぎ。こんな時間までご苦労なことだ。


「……そんなに自分の人生が嫌か?」


……本に面白いやつよのぅ。鉄平。

いかがでしたでしょうか?

腑に落ちないという方は読み返してみると新たな発見があるかもしれません。

解説のようなものも投稿する予定です。

よければ評価、感想の方よろしくお願いします。

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