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止まる所を知らぬ悲運  作者: ささみ
止まる所を知らぬ悲運
2/27

出現

 プリウスのサイドミラーで追っ手との距離を確認する。


「今忙しいか?」


「忙しいに決まってるだろ……はぁ!?」


振り返ると、後部座席に女性がちょこんと座っていた。


「誰だ君は!? アイツらの仲間か!?」


「前を見ないと、そろそろカーブだぞ?」


慌てて前を向きなおし、ハンドルを右に切る。バックミラーには朱・金・黒を主とした艶やかな着物を着飾り、キツネ耳をつけた女性が映っている。つり目にまろ眉、白い肌が赤い口紅をより映えさせる。年齢は20歳くらいだろうか。


「……コスプレか何かか?」


「わしの正装じゃよ。それより鉄平、お主は自分の人生に嫌気がさしているのだろう?」


「なんで分かるんだ」


「わしはちょっとした神のようなものじゃからな。それくらいは分かるのじゃよ」


「……名前はなんていうんだ?」


「そうじゃな、アルラとでも名乗っておこう。それよりお主、自分の人生を変えたいとは思わぬか?」


「そんなこと出来るわけないだろ」


「変えたいと、そうは思わぬのかと聞いてるのじゃが」


「変えられるもんなら変えたいよ……」


「わしが5回までお主の過去を書き変えてやろう。どう変えたい?」


「どうって……えっと……」


「いかようにも変えられるのだぞ?」


「じゃ、じゃあ菫コ縺後>縺倥a繧峨l縺ヲ縺溘s縺倥c縺ェ縺上※縲∽ソコ縺後>縺倥a縺ヲ縺�◆縺薙→縺ォ螟峨∴縺溘>」


藁にも縋る思いだった。そんなもの空想だと話半分に聞きながらも、その半分に縋りたくなるほど追い詰められていた。


「分かった、望みを叶えてやろう」

お読みいただきありがとうございます。

更新は毎日1時を予定しております。

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