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止まる所を知らぬ悲運  作者: ささみ
解説、全貌
16/27

呆れ3

「……だから何も変わってねぇじゃねぇか」


「だーかーら! わしはしかと望みを叶えてやったと言っておろう! 確認してみたらどうじゃ!」


甲高い騒ぎ声が頭に響く。付き合うのすらもうめんどくなってきた……。


「はぁ……もういい。お前どっから来た。そろそろ高速の降り口があるしそこで降ろしてやる。タクシーでも捉まえて帰れ」


「お前に憑りついとるんだから、帰る場所はお前になるんじゃが」


「まだ意味不明なこと言いやがるかこいつ……」


「で、あと3つ変えられるが、何か変えたいことはないのか?」


やかましい、構ってられん。無言で運転し続ける。


「なーにーかーなーいーのーかー!」


「だあああああもういい、うざい! 話しかけんな! 運転の邪魔だ」


「もっと大きな変化を望んでみてはどうじゃ?」


「うっせえ!」


サイドミラーで後続がいないこと確認し、ハンドルを左右に切って車体を揺らす。


「うわわわわ危ないじゃろ! やめんか!」


「じゃあいい加減口を閉じやがれ」


「いやじゃ。お主が願いをあと3つ言えばいい話じゃ」


「……言ったら消えるんだな?」


「願いを言えと催促するのをやめてやろう」


「じゃあ俺を資産家の息子にして、何不自由ない人生を歩んだことにしてくれ」


「よし。その望み、叶えてやろう。」

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