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第四話 序盤は楽勝

 後はマップモード。今まで通ってきたところは明るく表示されている。それと右上に%表示とポイント表示が。


「100%にするとボーナスが入る。ポイントはダンジョンを沸かせたりイベントを発生させたりするときに使う、ここらはテクゲーと同じか」


「そいや、ランダムダンジョンがたまに出来るっていってたな。そこはテクゴーと一緒か」


「さてと、こんなところか」


 スマホをしまい、ひと伸びした。


「採集をするかな」


 ベロレロ草は簡単に見つかった。これをいくつか手に入れたところで魔物が現れた。


「遂に来たか」


 戦闘はソシャゲによくある属性要素が絡んでくる。このゲームでは火、水、土の三属性で火は土に強く、水は火に強く、土は水に強いという三すくみの形式をとっている。ただゲーム序盤は魔物が非常に弱いため三すくみを考えなくとも問題ない。


 ネズミっぽい見た目だが、犬くらいの体の大きさに大きな耳。大耳ネズミだな。非常に弱い、誰でも倒せる。


「チュ!」


 飛びついてきたがカウンター気味に斬りつける。


「チュワー!」


 大耳ネズミは断末魔を上げ地面に落ち、最後は魔石だけになった。


「ドクン!」


 その魔石を拾ったら鼓動音を感じ取った。いきなりか。ん~そうだな。まだ受肉できるかわからないが大耳ネズミは欲しいところだな。はいを選択し道具袋にいれた。

 このゲームでは4人でパーティを組むことが主流。スキル効果が4人分までだからとかそういった理由から。それから4人以上で組みたい場合は4PT足す2PTというようにするほうが良い。


 基本的に

 ◯地形、罠等を把握、解除できる斥候役

 ◯敵が現れたらソイツを引きつける壁役、

 ◯激しく攻撃して倒しにかかりアタッカー

 ◯味方を回復、補助する役

 で組んで戦う事が多い。

 そして大耳ネズミは地形把握、地形罠見破りを持っているため斥候役。この斥候役はかなり重要で、安全にダンジョンを攻略するならほぼ必須と言える存在だ。ちなみに「テイマー」はこの場合、回復・補助役を担当することが多い。魔物は他3役に割り当てられる。

 その後も採取しながらネズミを倒す。


「バシュ!」


「チュワ!」


「ラッキー、10ゴルドル持ってたか」


 魔物は魔石だけでなくたまにお金やアイテム、魔獣の体の一部などを落とす。


「お、これは」


 そしてその「魔獣の体の一部」をゲット、これは受肉用のアイテムだ。


「あと聖なる土だけか」


 基本的に魔石、魔物の一部分、聖なる土で受肉のスキルが発動する。


「ベロレロ草はもう少し、集め終わったら一旦街に帰るか」


 その後草を必要数集め街へ。


「おっと、その前にデイリーミッション攻略状況をっと」


「んむ、全部クリアしてるな」


 クリア報酬を受取る。そのアイテム、お金は道具袋に直接送られたようだ。

 街に入ってギルドへ。


「収集完了しました」


 受付のテーブルの上に草とギルドカードを置く。


「お疲れさまです。あ、終わりましたか。お受け取りしますね」


 受付の子はカードを機械に通したあと、後ろにある大きな袋からお金を取り出し、こちらに持ってきた。


「報酬の30ゴルドルです」


「ありがとうございます」


 夕日が差してきた。今日はこんなところかな。

 街から出てマイホームで寝泊まりしようと考えたが、冒険者になった日に夜中出かけていくとなると変に心配されかねないな。

 ということで今日は宿屋に泊まるか。ギルドから出て宿屋へ。


「食事なしで一泊30ゴルドルになるよ」


 依頼一回分か。まあさっきくらいのの依頼なら1日に2~3回はこなせそうだから、なんとかなるかな? ドロップやデイリーもあるし。もしもの場合はマイハウスで寝泊まりすればいいしね。


「泊まります」


「あいよー」


 晩ご飯は宿屋の食堂で。妙にお腹が空くと思ったらそういや昼ご飯を食べてなかった。


「ふぅ~、食った食った」


 満足し部屋へ。部屋にある椅子に座って一息ついた。


「さーて、明日は」


 明日の予定を考える。


「聖なる土探しだな。街の中を回るとするかな」


「おし、ちょっと早いけど寝るか。今日は色々あって疲れた」


 世界一周でゴールしたと思ったら異世界へ来て冒険者になっていた。うん、誰に言っても信じてもらえないだろうし理解されないだろうな。寝よう。


 翌日。目を覚まし、スマホをチェック。ログインボーナスを受け取った。


「ふぁーあ。出かける準備をするか」


 宿屋の食堂で朝食。食後一服してから街の道具屋へ。


「聖なる土? 聞いたこともないな」


「そうですか」


 武器屋、防具屋、お店っぽいところ、ありそうな場所に行ったがどこにもなかった。それどころか聖なる土を知っている人間が居なかった。


「でも、そうか。強制契約してるくらいだからなぁ」


 他に手がないかと考える。


「あー。石、課金ショップならもしかして」

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