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楽しかった記憶も
15.憧れの人
可愛さ余って憎さ百倍。
好きと嫌いは紙一重。
そんなよく聞く言葉のように、憧れと妬ましさも同じようなものだと思う。
この人のこんな所が好きだと思う時、この人のようになれていない自分に気付き絶望する。
自分の嫌な所ばかりが目に付き、その人になりたいと願う。
それが叶わない望みだと知りながら。
16.夢に向かう
夢がある、と唱えるのは簡単で。
それを実現するのは難しいのだろうけど、私はそれに向かって真剣に走ることもできない。
夢を追いかける友人を見ているととてつもなく羨ましい気持ちに駆られる。
どうして私は、好きな筈のものに夢中になることすらできないのだろう。
なんて私は、つまらない人間なのか。