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エンジェルダスト  作者: 鈴雪
第十章 文化祭
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第七十一話 リンの夢

 朝、朝、日差しが部屋に差し込む。

 僕はまだ布団の中でぬくぬく。

 まだ残暑の厳しい時期。晩夏。気温は二十三度。暑い。

 それでも布団から出るのが億劫なのは、いつも変わらない。

 だが、その時間も、

 バン。

 音。ドアが開く音。

 シャッ!

 再び音。カーテンの開く音。

 もうすぐ終わる。

「起きなさい!」

 そして、彼女。彼女が勢いよく布団をはがしてきた。

 舞う布団。朝の空気。

 僕は思わず丸くなる。

 布団が恋しい。

 まだ眠い、頭重い。起きたくない。

「うー。あとごふん」

 そんな台詞。おなじみの文句。

 彼女のため息。

「そんなこと言ってないで早く起きなさい。アルトだってもう起きてるんだよ?」

 アルトが起きてる。

 なら、僕も起きる。

 むくっと起きる。

「おはようリン」

「おはよう―――」

 彼女、同居人、リン――――とあいさつ。

 出会いはここに来た頃から。

 よく僕を起こしにくる彼女。

「早く下に来なさい。朱音さんもご飯準備してるんだから」

 くるっとリンがステップし、ふわっと広がる綺麗な髪。

 出ていく彼女。見惚れる僕。

 何度見てもきれいだと思う。

 それから、寝間着から制服に着替える僕。

 早くしないと、みんな待ってる。


 ただよう香しい香り。

 扉を開ける。

「おはよう朱音さん、アルト」

「おはよう―――」

「――おはよー」

 帰ってくる返事。

 僕らの保護者代わりの朱音さん。

 妹のような存在のアルト。

 リンはゆったりとコーヒータイム。

 この三人が両親のいない僕の『家族』。

 食卓に並ぶ朝ごはん。

 すぐに席につく僕。

 手を合わせる朱音さん。

 それに倣う僕ら。

「いただきます」

『いただきまーす』

 みんなでいただきます。

 おいしいごはんにみんな笑顔。


『いってきまーす!』

 食事を終えて、家を出る僕ら。

 とても学生に見えないリンも僕と同じ学年。

「おっはよー、―――、リン」

 声をかけられる。

 そっちを見ると友達のはやなさん。

 最初に仲良くなったのは僕。次がリン。

 それから、いつも登校はいつも一緒。

「今度休みの日にでかけない?」

「あ、いいね」

「私、遊園地いきたいなあ。アルトも行きたいって言ってたし」

 女三人寄れば姦しい。

 賑やかに過ぎる僕らの時間。



 僕は布団から這い出す。

 ん~、なんか夢を見てたよだけど、よく思い出せない。

 でも、ただとても楽しい夢だったような気がする。うーん、気になるな……

 まあ、いいか。そろそろ起きないとな。


 それから着替えて朝食を食べるんだけど、誰かが足りない気がする。

 なんで? アルトも朱音さんもいるのに。

 そのことに疑問に思いながらご飯を口に入れてたら、

「ノエル、なにか調子がおかしかったりしない?」

 いきなり朱音さんにそんなことを聞かれた。へ?

「別になにもないですよ? 体の調子は変わらないですし」

 僕の返答に朱音さんはそうとだけ頷いた。本当にどうしたんだろ?  

鈴:「やっと、投稿できた」

刹:「ま、大変だったな」

鈴:「サークルの提出頑張ってなんとかなった」

刹:「テーマは『オラザク』だったからな。あ、オラザクは既存のプラモを自己流に改造してオリジナリティを出すというもの」

鈴:「そのうちfgにアップする予定」

刹:「そんじゃ、また次回に」

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