123.2024春の新作短歌&過去のお気に入り整理
春の新作短歌4つ。
●風に舞う 散る花びらを見んが為
花の下にて風吹くを待つ
●若木萌ゆ 山の衣は薄緑
ウグイス餅にしか見えなくて
●青い空 絶え間なく降る花吹雪
地面全てをピンクに染めて
●さわさわと揺れる桜の木漏れ日は
ずっと変わらぬ春のあるよう
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
もう新聞に投稿するのを辞めて投稿する宛先を棄てた私。
よって上記4つが投稿される事は無いべさ。
過去作から自分が好きなやつを全部抜粋して
人間・自然・動物
に分けて並べる!♥見てちょんまげ~♪
【人間】
●星だけが聞いている夜独り言
あなたが好きと風に溶かせば
●温かい言葉選びがふんわりと心地よいから君が好きです
●いつもだがほんわかする事言う時の
狙った君の心が嬉し
●明るくて真っ直ぐ照らす
お日様のように優しい君という人
【自然】
●おぼろ月 梅の古木は曲がり枝に
淡雪薄く纏いていたり
●淡雪をそっと抱いて目を閉じて
おるよう天の薄紅の月
●雨どいがキラキラと鳴る春の音
その美しさに心浮き立つ
●迷ったらまた太る月喰えばよい
夢想のような蛍火をみる
●冬銀河 番人をしたオリオンが
立ち去ればまた溶けて流れる
●そよ風や 川原の柳の芽吹きかな
鳥たちの歌まさに華やぎ
●鹿笛や 山の紅葉が散りし後は
全てを白く塗り変える雪
【動物】
●木枯らしは挑む相手か若カラス
縦横無尽空切って飛ぶ
●大石をくわえて舞い上がり落とす
事繰り返す筋トレカラス
●緑風をつばめ返しでぐんぐんと
飛び交うつばめ頼もしくあり
●霜月の終わりに飛ぶや冬トンボ
人恋しいか肩にとまりぬ
●野鼠の道路を渡る大冒険
止まる車の優しい心
●夜半の月冴ゆるを見れば
鷺1羽鳴き渡りゆく静かなるかな
●ウグイスの声が代わりて山萌える
長年の主今はいずこか
●優雅なるカモメの群れを眺めれば
その優しさに心晴れゆく
●花びらが二枚もつれて舞い落ちた
かと思いきや蝶土手に消える
●先導するように飛びゆく白い蝶
ここまでだよと舞い上がり去る
●夜通しで寝る間も惜しみ鳴き交わす
ヨシキリの群れ夏の思い出
●強風に風花混じる悪天に
果敢に飛ぶや鳶カラス鷺
●青い月喰らいて鳴けやコオロギよ
大きな宇宙満たせる命
●夏の夜は歌比べする虫たちの
賑やかなるを肴に過ごす
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
最後に、どーんっと私イチオシな「なんでこれが落ちたのか分かんない」短歌を5つ!
●山葡萄 絞った赤の血の如く
飲みて我が身のまさに血となる
●雷鳴や 大音声のとどろきは
竜の声かと黒雲仰ぐ
●スイッチョが網戸にへばりついておる
お前も飯を一緒に食うか
●干からびた羽を広げし吾が竜は
再び閉じて丸まり眠る
●天の川今宵凪いだら漕ぎ出さん
銀の川面に何の魚住む
全部読んだ人いる?超うれぴぃです!♥