不安定

私はきっと来年も再来年も、ずっと死にたいって呟きながら生きる。

死にたいけれどなんで死にたいのか分かんなくて、死ぬ勇気もなくて。

それでも毎日仕事はあるし、嫌でも時は過ぎるから自分に鞭打って生きている。

自己分析をして理解は出来ても、そこから改善する方法は分からない。

そんな私は今までもこの先もずっと、同じ所で立ち止まって生まれた環境ばっかりを恨んで妬んでどうにもならないことを考えて生きていく。

死にたい理由が見つかれば死ねる？いや。きっと私はそれでも死なない。

仕事が無くなれば死ねる？それもきっと無いな。

憎まれっ子世に憚る＿＿昔の人はよく言ったものだ。

きっと生きてる意味も生きる気力もない私みたいな人ほどなんだかんだ長生きして、

生きたくて生きたくて心から生を望んでいる人の方が早々に亡くなってしまうんだ。

いや、それも違うのかもしれない。人は死を目前にしないと生にしがみ付けないのかもしれない。

だから大病にかかっている人ほど生きたいと望んで、

いつ死ぬかなんて誰にもわからないのに。誰がいつどこでどうやって死ぬかなんて、神様にも分からないのに。

こうやって“なんだかんだ長生きするだろう”って思っている私だって明日死ぬかもしれない。

命の重みなんて誰にも決められないし、それは自分だって決められない。

生きていて楽しいとか、苦しいとか、そういう主観で勝手に生き死にを考えているだけ馬鹿げているのかもしれない。

それでも、私は今何も無いけれどやっぱり死にたい。

生まれたことは運命とか偶然とか…色んなものが折り重なりあってできた奇跡なのかもしれない。けれど、その後の選択は全部自分だ。

生まれた環境や育ってきた環境は選べないけど、今こうやって仕事をして毎日を死にたいと喚きながら生きていることは自分の選択だ。

だったら私は、いつ死ぬか分からない命を抱えて死にたい気持ちを押し込めて生きる道を選ぶよりも――

幸せになれる道を選びたい。

抜け出せないと思っている今の沼も、きっとどこかに出口はあって

ちょっとしたきっかけで私はきっと生きていることが楽しく思える人間になれるだろう。

でも今は、もう少しこのまま嘆かせて。

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生きても地獄、死んでも地獄。

なら、もう少しだけ＿＿＿