表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/99

まだ、終わってない

 

「やった様だな」

「お陰様でな」


 私達はフセフォーロド王子達と合流し、私とベルンハルトは魔女の元に赴く。後はディムオブヂィクトゥ残党の片付けに走った


「後は、開けられた3つの扉を閉めるだけだ」

「どうする魔女よ。生贄は……」

「それは、問題無いよ。私達がするから」


 3の扉を閉める為、【森の魔女】【影の魔女】【鏡の魔女】が犠牲になるのだと言う。扉は魔力を1000注げばいい。魔女ならば、1人1つで事足りる。しかし、それは……


「私が!」

「良いの。私達は良く生きたわ。だから、もう良いの」


 そう微笑むと、鏡の魔女は短剣を首に押し当てた。


「あの人が死んで、私も漸く解放されたわ。だから、大丈夫」

「あの人って?」

「俺の父だ」


 そういえば、王にも永遠の愛が有るとか言っていたな……相手は鏡の魔女だったのか


「まだ、根本は終わって無い。しっかりなさい」

「そうだぞ? 黄昏は、まだ扉の向こうに居る。何も終わって居ない」

「今回は悪化しただけだっな」


 魔女達は口々に言いたい事を言っていたが、唐突に


「では、ご機嫌よう、皆さん。そして、創造の魔女。後は頼みました」

「あぁ、緩りと休まれよ」


 3人は一斉に首を掻っ切り、自我した。それを見た、創造の魔女が、何やら呪文を唱えると扉が閉まった


「コレで他の扉も閉まっただろう」

「便利だな。そこに行かなくても閉まるのか」

「左様。扉は繋がっていてな。何処か1つからでも、他は閉められる」


 創造の魔女は他3人の魔女に近づき、


「ではな。この魔女達は妾が埋葬しよう。人の手には渡せんからな」


 そう言うと魔女3人の亡骸と共に創造の魔女は消えてしまった


「終わったね」

「まだだ。まだ、終わって無い。黄昏の魔女は、まだ扉の向こうだ。今回の事で、この世界にはディムオブヂィクトゥが溢れてかえった。これから、人は苦難の道を歩む事になる」

「そっか……」


 扉は閉まったが、世界に溢れて出したディムオブヂィクトゥは、人を襲い続けるだろうし、扉の向こう側には、まだ魔女が居る。何も解決していない。むしろ、悪化したと言っていい


「疲れたや……」

「休め」


 私は休む為、何故か無事だったシルヴォック邸にお邪魔するした……










「で、ヴィヴィちゃんは、フセフォーロド王子の所に行くんだ」

「うん、アレから色々有ったし……それにエスペランサ王子亡き今、次の王はロドだからね。支えないと!」


 私は何故か数日前から、シルヴォックに来て居る。シルヴォック邸ではない。本当のシルヴォック国だ。そして何故か城に軟禁状態にされている。ご丁寧に魔法媒介を奪われているので魔法は使えない


「いいなぁー。私も行きたい! 帰りたい!」

「ゴメンね……ベルが此処から出すなって言って……」


 此処に連れて来られて、ベルンハルトの企みを聞かされた時、扉の生贄になっておけばよかったっと心底思った。今まで、積み上げてきた信頼と信用が全て地に落ちた。地どこかマイナスだ。地底だ!


 その内容とは……


 〜回想〜


「目的の1つとして、俺は魔女を作りたい」

「魔女? 黄昏の魔女みたいに私みたいなのを作るの?」

「いや……オリジナルだ」

「オリジナルって……創造の魔女以外居ないんじゃ……」

「だから、それを作るんだ」

「どうやって?」

「お前を孕ませる」

「ふぁっ⁉︎」

「俺の……シルヴォックの王族は母体の魔力を吸って生まれてくる。俺は母の魔力を母が死ぬまで吸い、こうなった。母は魔力が多い人だったが……複製とはいえ、魔女は魔女。その魔力を食らって産まれてきた子は強いだろうな」



 〜回想終了〜


 あの時はビビったね! 驚きだ。なんて事を計画してくれているんだ。全然、気付かなかったよ。その後、有言実行なのか毎晩来るんだが……


「ヴィヴィちゃん……私、帰りたいよー。色々限界だよー。もうお家帰りたいよー」


 泣き落としで攻めてみたが、


「ゴメンね! 私からは何とも言えないの!」

「そう言わず! このままだったら私が姉になっちゃうよ?」

「……それ良いね!」


 ヴィヴィちゃんは飛び出して行った。何処に向かったのだろうか?




 夜、空が暗く、月が白くなるのを見て、毎度安堵する。もう赤い夜は勘弁だな……なんて思っているとギィという音を立ててベルンハルトが入って来た


「そろそろ、監禁生活から脱出したいんだけど!」

「そうか」

「え、それだけ?」


 この男は血も涙もない


「で、国は復興間近?」

「あぁ、この国はな」


 この国の被害は、それ程大きくなかった為、復興も早く終わりそうだ。それに、この国にはディムオブヂィクトゥは殆ど居らず、周りの国から見れば比較的に安全な国である


 ユエソンヌは、被害が大きかったが何とか持ち直せるらしく、毎日毎日、フセフォーロド王子はセッセと働いているっとヴィヴィちゃんが言っていた。そのヴィヴィちゃんはフセフォーロド王子のサポートの為、ユエソンヌまで行ってしまった。因みにまだ、付き合ってはないらしい……


 他の国も、大打撃を受けて、人口が著しく減ってしまったらしいが、帝国や他の扉が開いた国に比べるとマシな方だろう。

 帝国は、もう修復不可能なレベルにまで陥っており、生存者は国の人口の1割程度だそうだ。

 他の扉が開いた国も、大打撃で首都は使い物にならなくなり、首都を他の都市に変えた国も有る



 世界的人口を見ても、事件終了後の総人口は半分に減っている為、次に扉が開けば人類は終わりだろうと思われる







 外を眺めながら、私は今までの軌跡を思いふける

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ