表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/99

スキップ

 

 生き物の右手には、さっきのヒャッハーしてた生き物が引き摺られていた。


「強そう……」

「うわぁ……奴の後ろからも、いっぱい来たぞ」


 トシュテンヴェリンが見ている方を向いて見てみると、さっきの四足歩行の生き物がウヨウヨやって来ていた。


「ねえ、ベル。1人のノルマは?」

「適当だ」

「んじゃ、大きいのはベルでよろしく! 後のは僕等で殺ろうか!」


 ヴィアンリの掛け声と共に、私とベルンハルト以外の全員が武器を構えて走り出す。そんな皆んなを観ながら、私はどうすれば良いか悩んだ。

 私の攻撃は範囲が広く、皆んなを巻き込む恐れがあるので、迂闊には撃てない。どうしたものかと思い、ベルンハルトの方を向くと、


「……あの生き物、チェーンソーの方で攻撃するんじゃないんだね」


 何と、その生き物は右手に持っていた、バイクでヒャッハーしていた生き物で攻撃していた。左手のチェーンソーは飾りである


「生き物って武器になるんだね」


 謎の関心を抱いた。

 そんな生き物アタックを平然と避け、攻撃をするベルンハルト。こっちは大丈夫そうなので、向こうにワラワラと敵が居る方を見るが、特には問題なさそうだ。強いて言うなら、3つ子ズの2人が苦戦しているが、他がカバーしている為、問題無いだろう。

 私の出番はなさそうなので、辺りを見回して何かないか探って居ると、前方、トンネルの奥を一瞬、何かが走り抜けた。一瞬だったので何かは確認出来なかったが、スキップをしている様にも見えた


「何だろう?」

「何だろうじゃない! 何サボってるんだ!」


 振り向くと、ノエリアがお怒りだった……





 ノエリアのお叱りを受け、シュンとしながら先に進む。


「仕方ないって、テンキちゃんの攻撃は範囲が広いし、威力も凄いから、遠慮してたんだよ」

「それは分かっているが……」


 ヴィヴィちゃんが、ノエリアを嗜めてくれて居る為、歩きながらの私へのお説教は終わった。なので、さっき見たモノを皆んなに言ってみた


「何かが走り抜けたんだよ! きっとアレは、このエリアのラスボスだよ!」

「ゲームのしすぎ」

「ラスボスはさておき、何か居るんだろ? 首都まで一直線だと思ったけど、そうも行かないみたいだね」

「此処は、危険区域に指定されていて誰も通らない。此処は軍も、お手上げで放置している為、何が出ても可笑しくはない」


 そんな事、此処に来る前に言って居ただろうか? 軍が放置なんて、碌なモノが居ないだろう。


「さっきは、何かスキップしながら走り抜けた気がする」

「……⁉︎ それは、本当か! あの噂は本当なのか……」


 何やら不穏な事を言い出したノエリア。話を聞くと、昔、此処でやっていた実験の中に、人を人工的に作る実験をしていた事が有るらしい。

 その実験の第1として、子供を何人も解体して引っ付けるという実験を行ったらしく、その実験で出来た生き物は、この実験施設の職員をスキップしながら殺していったと言われている……何でスキップしているのだろうか?


「その生き物の所為で、この施設は閉鎖され、地下への道も封鎖する事となった」


 誰も、此処に入る事は出来なくなったが、ある日を境に、首都で何人もの子供が居なくなる事件が多発した。首都で居なくなった子供達は、皆んな、この通路の近くで行方が分からなくなったと言われている。

 だから、軍も動いたが、此処に入った軍隊は壊滅に追いやられ、生き残った者は、言ったそうだ


「『子供の顔が沢山付いた、(おぞ)ましい生き物がハサミを両手に持ち襲って来た』っと……」

「ほら! ラスボスじゃないか!」


 私の読みは当たっていたらしい。私凄い!


「何で言わなかったの!」

「何でって、それは私の生まれるよりも、ずっと前の話しで私達は迷信だと思っていたんだ。本当に実在するなんて……」

「まだ、実在するかは分からないけど警戒に越した事はないね……ベル? どうした……あー」


 ベルンハルトが上を向いたまま止まっているのに気がついたニキートビィチが、ベルンハルトに問うたが、自分も其方を向いて納得していた


「迷信本当だったみたいだね」

「は?」


 ニキートビィチと同じ場所を見ると、


「ひっ!」


 真上の、何の為に有るか分からない細い道から、顔が沢山有り、手が8本は有る生き物がコンニチハしていた……

 それを見て固まる女性陣、そんな女性陣を男性陣は引っ張ってその場から離れさせた。離れたと同時に、さっきまで居た場所に、悍ましい生き物がドンっという音と共に降りて来た。

 その全貌は、やけに細い足が2本と手が8本、顔が計15個有り、体は全体的に細っそりしている。8本有る手には全て、大き目のハサミを持って居り、私の首くらいなら、チョッキン出来そうだ


「うわぁ……あんな大きいハサミって有るんだ」

「気になる所そこなんだ……」


 横に居た、アルレーヌにツッコミを入れられた


「アレは、生き物を解体する時なんかに使われるハサミだね。かつて此処で使ってたんじゃないかな?」


 ニキートビィチが呑気に考察して居たが、目の前の生き物は待つ事なく、8つのハサミを振り回しながらスキップでコッチに向かって来る。それを見て私は思った











「動き気持ち悪っ⁉︎」っと。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ